カーズ DVD

カーズ

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ピクサーって凄い、としか言いようが無い。本当に良くできた作品だ。ここ何作品かについては、ジブリ作品より個人的評価は上だなあ。最近のジブリには無い(あまり感じない)大衆娯楽性みたいなものが、ピクサー作品にはバリバリに発揮されている。ケレン味という点について、昔の宮崎駿監督はあんまり照れがなく表現していたように思うけど、最近はちょっと照れがあるのかなあ。そのあたりピクサーはもうバリバリのベッタベタのド本気で、カッコよさとか切なさとか、敬意とか友情を表現している。この「王道の描きっぷり」は日本の漫画家で言うと藤田和日郎っぽいんですよね。そして僕はそういう作風が好きなんでもうたまらない。

ルート66という、廃れた道路に込められたアメリカ人の感情、アメリカ人にとってのクルマ文化、こういうのが身体レベルで理解出来ていたら、僕はもうこれ涙ダダ漏れになってたんじゃないだろうかと思う。こういう「文化的に分かるかどうか」のライン以外は全てがストレートに嫌味もなく伝わってきて、作り手の魂を垣間見た次第。

ラストの、主人公がライバルのクルマを押すシーンとそれに対する評価というのが、やっぱりあれも普遍的なものなのかもしれないなあと感じた。勝つことよりも大事なことがある、という価値観。妙なお説教臭さが無く、爽やかに提示されるとすんなり受け入れられるどことか積極賞賛すらしたくなるものだ。A-