グミ・チョコレート・パイン パイン編 大槻ケンヂ

グミ・チョコレート・パイン パイン編

グミ・チョコレート・パイン パイン編

いやぁ〜これは面白い! グミ編もチョコ編も読んでいなくって、図書館でパイン編だけあったので借りてみたんだけど、大当たりだった! パイン編だけ読んでも単体で面白いというあたり、オーケンの物語を作るうまさ(というかパワー)は素晴らしいですな。好きな人がどんどん遠ざかるリアリティが心を打つというか胸をグジグジとえぐるというかもう封印したいムカシのデキゴトということで記憶の彼方にいったウゴウゴとするオモイをムワムワと紡ぎだす。「わっかっるっわぁ〜!」「お前は俺か!」的共感もありーのでズイズイと読み進んで、数時間で一気読み読了。青春とは、リビドーと友情と魂の叫びである。オーケンの「情念」ってすごいよな。逆・人間失格というか。表紙の女子高生は江口寿が描いていて素敵だ。A

あと、以前読んだ『神菜、頭をよくしてあげよう』も再読してみた。やっぱ面白いわ〜。当時は全然気にとめていなかったんだけど、この本表紙のイラストってばハチクロの作者が描いてるんだ! ↓
http://d.hatena.ne.jp/Fujiko/20040510#p2