M-1グランプリ

雑感的感想。今年も楽しかったぜ。
・ゲスト席
これはいらなかったよなあ。どうせ設けるなら、オール巨人師匠とか中川家かますだおかだとか座らせて、採点する人に緊張感とプレッシャーをバリバリとあてても良かったかもしれない。どうでもいい芸能人コメントを聞く暇があったら、採点者にもっとコメントをしてもらいたかったなー。
・得点のグラフのアクシデント
ひどい。こういうミスは演者にとって非常に気の毒だと思う。
決勝1回戦感想。個人的印象得点。5点満点で★=1点、☆=0,5点で換算。

笑い飯 ★★★★☆
靴無いネタ。笑った笑った。「あらないなー」「なくなれ」がクスクスきた。笑い飯のグルグル目が回りそうなスパイラル展開は楽しい。結果を見ればトップバッターで最終決戦進出。流石。

▼アジアン ★★★☆
言葉遊戯ではM-1では勝てないのかー。悪くはなかったと思うんだけど、他と見ると相対的にやっぱり苦しいのかもしれない。「ブスガス爆発」だははは。ラサール石井さんのリズムについてのコメントは流石だなあと思った。

南海キャンディーズ ★★★☆
歌のお姉さんネタ。初めて見るなー。「なあ川ちゃん」笑った。やってる最中の妙な間が気になってしまった。しずちゃんのフレーズに対して山ちゃんがコメント(ツッコミ)するときに、ちょっとだけ空白的な間が空いてしまうような。パジャマ脱ぐシーンはああいうネタなんだろうけど長いなーと思ってしまったし、笑い飯ブラックマヨネーズのような、畳み掛ける爆発的テンポがあればグっと上がるのではないだろうかーと思った次第。これもネタの並列状態というラサール石井さんのコメントが的確。

チュートリアル ★★★★☆
バーベキューの具ネタ。はぁーこういうのもあるんだねー漫才! 凄いなー。なんかうすた京介ギャグマンガみたいだ。具の並びのよしあしの基準が不明なままガンガン進行していくのが凄いギャグマンガっぽい。「仮に言ってみ?」「ホームページとかあんのけ?」笑った。ラサール石井さん「芝居になっているのが良い」とのコメント。

ブラックマヨネーズ ★★★★★
思えば順番も良かったなあこれ。4番目。ボウリングネタ。「お前村上ファンドか!」笑った。「そこまでピタピタな話してへんやろ!」面白いー。ボケに対してツッコんだ後のフレーズが素晴らしいですな! 観客の拍手が起きまくりだったのが象徴的であります。ああービンタも笑った。ハゲブツブツいじりもほぼ全く無く(あれは大阪向きなのかなあ?)、蓋を開けてみれば決勝1回戦でもトップ。強い。

品川庄司 ★★★★☆
ラストイヤー。刑事ドラマネタ。釈由美子はわからない人が多いのではないか。あと「メス!」もそんなにウケてはいないけど連発してたなあ。変な顔に爆笑したー。「お兄ちゃんじゃない!」笑ったー。うーん、後半の勢いが前半から出ていればなあと思った。あと、このコンビは2人ともええカラダしてますなーとネタに関係ないところで感心した。でも彼らの今の時点での出せるものは全て出し切ったのではないだろうか。

タイムマシーン3号 ★★★★
デブニーランドネタ。大会史上最も小太りな男という煽りがもう笑った。いい感じで進行していたのに反応は鈍かったなあー残念! 去年の南海キャンディーズ的な勢いとポジションでいけるかなーと思ったんだけどなあ。ああ。「吉野家で12万使った」笑ったあ。とても面白いと思ったんだけど、敗因はなんなんだろうなあ。採点表示ミスのアクシデントは本当にひどい。「客席の盛り上がり」というのは難しいものだなあと思う。ぜひぜひリベンジしてほしい。

麒麟 ★★★★☆
去年の「頑張れ俺たち!」は1年間記憶に残っていたぜ! 今年は野球とアナウンスネタ。「打たなきゃまぶたを祭り縫い」笑った。田村さんのツッコミはパワフルで楽しいなあ。罵倒合戦「お前のヒンは貧しいの音読みや!」笑った。心理描写アナウンスでオチは全組中一番良かったと思う。あと、前にも書いたけれど麒麟は(特に川島さん)漫才終了後のお辞儀が最も深く長くて丁寧なのでそういうところに凄く好感を持っております。あと、お辞儀は南海キャンディーズも凄く丁寧。ここで一通り8組終了。ブラマヨ麒麟笑い飯がその下数組より頭一つ抜けてたんだなあ。笑い飯チュートリアルはもう四捨五入すると同じラインにいるとは思ったんだけど、その僅差が出たなあ。ぐおお。

▼敗者復活戦勝利者 千鳥 ★★★★
幕末ごっこネタ! そもそも中世ヨーロッパもそうだけど、幕末ごっとというシチュエーションを考え出す発想力が凄いなあと思います。ネタに対するアグレッシブな姿勢は素晴らしい。「お前の太松かっこよすぎやろ!」笑った。千鳥も凄く面白いと思ったのに、客の反応がいまいちつかみ切れなかったなあというのが本当に残念。松ちゃんの点数が80点だったんだけど、彼のコメントを聞いてみたかったなあ。うーん。

▼最終3組の順番決め
色々とやりとりが面白かった。ブラマヨが3番目を選んだのは結果から見ると実に象徴的ですなあ。麒麟のトップバッターも非常に意気込みが感じられて良かった。笑い飯はここでも1番行きますって言ってそうなってたらまたちょっと変わったのかもしれんなー。

最終決戦感想
麒麟 ★★★★
冒頭の会談話普通に怖い! でもこれでけっこうな時間を取ってしまったのではないかと不安になった。うーん。訳のわからん勢いでファッションショーネタに突入。「服服の重ね着」笑ったー。ここでも謎の罵倒合戦。なんじゃこりゃ! 笑ったけど! 「顔面ハムナプトラ」斬新! 最後はまさに勢いのカタマリ。すげーの一言。

笑い飯 ★★★★
ハッピーバースデーを歌うネタ。あれ、これってツトム君の誕生日じゃなくて、マイケル富岡の誕生日という設定ではなかったっけ? フルバージョンではないのかなあ。マリリンモンロー笑った。この美意識というか価値基準というかボケが凄い。うわー。ラスト1回のオールマリリンモンロー化はインパクト大。カオスだが凄い。最後の爆発の仕方が麒麟と似ているなーと思った次第。

ブラックマヨネーズ ★★★★★
格闘技を習うネタ。今回も観客の拍手が起きていた。もうこの拍手が評価の全てなんだろうなあ。空気、勢い、内容の充実、いやーすごい。「そこは普通まず鮭やろ!」笑った。わはははは。あと皮膚科の先生に相談するオチはある意味無敵だなあ。何でも使えるやん!

▼最終結
あー4対3かー。笑い飯が凄く辛そうな表情をしていたのが印象深い。ちょっとの差なのかなあ。わずか無さの積み重ねなのか……。麒麟笑い飯も全力を出し切った結果だろうし、もうなー本当に難しいところだなあ。あー。いやあ、結果自体はすごく妥当なんだろうし、だからこそ本当に「惜しい」と思いました。

ブラックマヨネーズ優勝
おめでとうございます! 面白かったなあ。今年も楽しませてもらいました。笑いとその結果の感動をありがとうM−1グランプリ