るきさん 全1巻 高野文子

やっぱり高野文子という作家は、空間の切り取り能力が抜群だなー。ちょっと他に類を見ない才能であり能力であると思う。寡作だけどこれでどのくらいの収入になるのかちょっと気になるところだ。あと色彩の妙ですな。まずどこに色を塗るか、という目。そして何色を塗るか、という目。ごく初期の色塗りと中盤以降の色塗りはかなり違うなあと思うんだけど、そのあたりどうなんでしょうか。ごく初期は水彩絵具っぽいんだけど、その後はコンピューターで彩色したような、輪郭に沿ってクッキリした塗り方がなされている。ううーん、「たゆたう日常」を存分に堪能できる1冊ですな。面白かった。A
こんな人にオススメ
神戸在住が好き
動物のお医者さんが好き
杉浦日向子作品が好き