涼宮ハルヒの溜息 谷川流 いとうのいぢ

涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ第二段。文化祭での映画撮影が中心のストーリー展開。ジェットコースターというほどゴウゴウと展開するわけではなかったが、ハルヒの尋常ならざる行動力にちょっと呆然としながらも読了。思ったことが映画撮影を通して現実になっていくという設定は面白かった。シャミセン(猫)が喋りだすシーンが愉快。うーん、面白いし面白みを感じたし好きではある。しかしそれを踏まえて一歩引いて読むと、ハルヒの周囲の人間がやきもきしすぎるきらいはあるかなあ。まあそういう設定だから、といってしまえばそりゃそうなので納得はするんだけども。
個人的にはハルヒが朝比奈さんに対して無礼的仕打ちをしているところにキョンがぶち切れるシーンが迫力があって大好きだ。本来的、価値観的にはキョンハルヒはもうちょっと対立するもんなんだよなーそうだよなーと思って読んでいて凄く納得したというかなんというか。ううむ。B+