マリー・アントワネット
こないだ試験であれこれ書きつかれてグヘーてなってたあとに、最近公開された『マリー・アントワネット』を見た。ベルサイユのばらを読んでると楽だね。なかなか面白かった。ネタバレ注意。
マリー・アントワネット
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・アントワネットの明るい性格と14歳(以降の生活)という若さがとてもキュートだった。ケーキや料理の色彩がマッチしまくり。ドレスや靴などの服飾品も素晴らしい。音楽もポップでよい。子供が生まれて少し成長するまでの、アントワネットの人生の全盛期を華々しく演出して描いたと思う。
・主演はキルスティン・ダンスト。この人って、スパイダーマンのヒロインだっけ? あの頃は非常にいけすかないナオンだったものよ……。おしりがきれい。
・マリア・テレジアの描き方は荘厳でGOOD。娘への手紙も説教かましててナイスです。
・皆絵画資料に似てたんだけど、ポリニャック夫人も絵画の資料に似てて笑った。
・ルイ16世の内向的な性格と性的不能の描き方もうまかった。この性的不能というのは、真性包茎で、詳しくは描かれなかったがいろいろ示唆されており、なるほどこういう感じだったのね、という。そこからセックスレス→浪費、買い物依存症という状況にアントワネットは陥ってしまうのだが、このあたりは展開がちょっとはやすぎるかなと思った。じっくり内面を描いても良かったのでは。
・ついでにルイ15世の好色っぷりも鬼。例えば会社の社長がこういうタイプだったらイヤ過ぎる(愛人を秘書にしてるようなもんです)(それを息子らも黙認)(長男の嫁と精神的対立)(イヤ過ぎる)(アントワネットについて最初に気にしたことは、乳がでかいかどうかだ)
・隠れ家プチ・トリアノン宮殿は素敵。女の子の秘密基地って感じでほほえましい。まあフェルゼンと不倫しとったんだけど。そのフェルゼンとの恋の落ち方というのもちょっとスピード感ありすぎな気も。アントワネットはここで恋愛のときめきを覚えるんだから、上にも書いたがここも内面の描き所だったのではないかと。
・朝まで宴会して皆で朝日を見ようってどこの青春映画だ! わはは。いいぞもっとやれ。
・そのフェルゼンとの伏線が投げっぱなしで終わっちゃった。これじゃ単にスゥエーデンのイケメンと不倫した人で終わる……。ヴァレンヌ事件がすごくあっさり。ストーリーは最後ちょっと唐突に終わる感じがするので、戸惑っていた観客もチラホラ見受けられた。
・首飾り事件がないー。……まあこれはこれだけで映画1本撮れるほどのネタだしなあ。
・当時フランスにはなかった入浴だが、アントワネットはオーストリアにいた頃から習慣としていたとされるところ、この映画でも入浴シーンはしばしば出てくる。かわいい。
・ギャンブルと浪費癖もなかなかどうして魅力的に描いてる。いやしかし王妃クラスの散財ってまじえげつねえな。逆に笑うわ。
▼色彩と音楽、ゴージャスさ。このあたりは高く評価できる。あくまでもアントワネットの結婚から没落にいたる寸前までを描いたものとしては、スポットの当て方も良かったし、脚本も要望はあるけど不満というほどではない。ドレスとお菓子にウットリできるなら2000円出せるね。
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