かぶく者 4巻 たなか亜希夫 デビッド・宮原
かぶく者 4 (4) (モーニングKC) | |
たなか 亜希夫 講談社 2008-12-22 売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools |
4巻、獅子の頭をぐるぐる振る演目で、自己を人形と化した天才役者との激突。絵がなー、すっごいなーこれ。決め絵、決めシーンでハっとするような、時間が止まったような絵を描く作者だ。その絵はもはや、何も足さず、何も引かず、完成している。フルカラー・大判で絵が観たい! ビルの屋上で○○の○○をするなど、演出としてはちょっと過剰かなーと思う部分もあるのだけども、一定の必然性はあるものだし、なによりそういう演出を駆使することで歌舞伎の「静」と「動」の魅力をケレン味たっぷりに描写しつくす作品で、僕は去年の年始にはじめて読んで大好きになった。続巻も大いに期待! A