最強伝説黒沢 3巻 福本伸行

最強伝説黒沢 3 (ビッグコミックス)

最強伝説黒沢 3 (ビッグコミックス)

爆笑というか、連続した苦笑というか、相変わらずかなり漫画的快感がなく(いい意味でのものすごい焦らし)物語は進む。オヤジ狩りにあってボコボコにされた黒沢は、ファミレスで酔っ払った勢いで、ギャラリー付きの決闘を決意。そのときファミレスにいたお客が次々とギャラリーの名乗りをあげる(爆笑すぎる)。しかし、翌朝目覚めた黒沢は、それを後悔。そして決闘を……というストーリー。あーもー笑える。何がおかしいかというとまさしく人間の弱さ、心の弱さを汗にまみれて実に丁寧に描かれているからであり、そこが読者自身の(自覚の有無に関わらず)弱さとあいまって笑えてしまうのだ。ファミレスでの「おお、救護班!」とかの下りはマジ必見です。主人公が違えばものすごいヒーロー集結感があるんだけど、黒沢だからなあ、という意味でも笑える。続きがめちゃくちゃ気になるぞ。B+

「新選組!」

先週は堺雅人山南敬助大フィーバーだったが、一転して今回はかなり爆笑の回だった。こういう緩急のつけ方が三谷脚本なんだろうか。ほんとすごいよなあと思います。今回は近藤勇の妻・つねと愛人深雪太夫寺田屋ではちあわせ。ようこんなん考えるわほんま。で、近藤を助けようと土方歳三井上源三郎らが必死に演技したりするんだけど、マンガ的、吉本新喜劇的タイミングの悪さで全部失敗。近藤が「もういい! みんなそれなりにありがとう!」といったところでもう爆笑。あーヒイヒイ笑った。
でも終盤はつね・深雪太夫間のやりとりとか、近藤・坂本間のやりとりはちゃんとシリアスにまとめているんだよね。あーもう、感嘆である。そして今回もオダギリジョーはいい役回りだった。もうねー俺は基本的にドラマは史実とか気にしてないので、「ドラマ的に面白い方へ、面白い方へ!」と突き進んでいってくれていいと思います。応援。