最強伝説黒沢 3巻 福本伸行

最強伝説黒沢 3 (ビッグコミックス)

最強伝説黒沢 3 (ビッグコミックス)

爆笑というか、連続した苦笑というか、相変わらずかなり漫画的快感がなく(いい意味でのものすごい焦らし)物語は進む。オヤジ狩りにあってボコボコにされた黒沢は、ファミレスで酔っ払った勢いで、ギャラリー付きの決闘を決意。そのときファミレスにいたお客が次々とギャラリーの名乗りをあげる(爆笑すぎる)。しかし、翌朝目覚めた黒沢は、それを後悔。そして決闘を……というストーリー。あーもー笑える。何がおかしいかというとまさしく人間の弱さ、心の弱さを汗にまみれて実に丁寧に描かれているからであり、そこが読者自身の(自覚の有無に関わらず)弱さとあいまって笑えてしまうのだ。ファミレスでの「おお、救護班!」とかの下りはマジ必見です。主人公が違えばものすごいヒーロー集結感があるんだけど、黒沢だからなあ、という意味でも笑える。続きがめちゃくちゃ気になるぞ。B+