ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序 DVD
映像カッコイイなあー。いやもうヤシマ作戦のBGM、作戦組み立てから段取り、打つまでの緊張感とわくわく感が尋常じゃなかった。日本中の電力を使うっていうね、そのマンガ的方法がまず良い。そしてたっぷり尺を使って電力を結集させ、1発目を打ってからの展開は実に王道だ。ガイナックスの王道のなぞり方っていうのは、意外というかかなり基本に忠実なんじゃないのだろうか。グレンラガン然り。
ああ、主題歌がなぜ宇多田ヒカルなのかはなんかよくわからん。悪くないし合っているとは思うけど、残酷な天使のテーゼという黄金コンテンツ部分を破棄してまで宇多田ヒカルでいくべきなのかどうか、これはちょっと疑問が残る。まあ、もしかしたら続編、最終編で使われるかもしれないけど。声優は変えてないし映像的にキャラクターも別に変にもなってない、芸能人やアイドルが看板広告になってもいないのに、歌だけ宇多田。
お遊び要素もしっかりあって、シンジがペンペンに驚いてフルチンでミサトさんの前でうろたえるシーンは実にうまいなあと思う。ほか、部分部分では、レイがボロボロになってエヴァから射出されたシーンで、レイが入ってるポッド(?名称失念)が部屋の中をフチ沿いにギュルギュル飛び回ってガタンと落ちてくるシーンが非常に印象に残った。その後、あの中からブビョっと液体が流れてきたり、ゲンドウが我が身顧みず綾波助けんと飛び込んでいくところまで、映像的なスピード感と迫力、緊張感があった。あのゲンドウのメガネが壊れるところがまたいいんだ。
エヴァンゲリオン直撃世代ではあったけどリアルタイムでは2,3回しか見て無くて随分あとから本編を見た身としても十分面白かった。続編も楽しみです。ミサトさんの「破」の予告も実に素晴らしかった。A-
中川翔子 1stコンサート~貪欲☆まつり~ DVD
- アーティスト: ソニー・ミュージックレコーズ
- 値段: ¥ 3,152
- はてな: asin:B000Y3JGRG
内容(「Oricon」データベースより)
3rdシングル「空色デイズ」がオリコンシングルチャート3位を記録するなど、アーティストとしても飛躍するしょこたんこと中川翔子が、2007年10月20日に渋谷C.C.Lemonホールでおこなった超プレミアムな初コンサートの模様と、コンサートにたどり着くまでのドキュメント映像で構成されたDVD!
あくまでこのDVDを見ての感想だけど、しょたんは既存の平均的なプロ歌手と比較して、かなり歌がうまいというわけではない。声がめちゃくちゃいいわけでもない。全体的に、悪くはないけど、特筆するほど凄いなとも思わない。アニソンの歌い手としては個人的に奥井雅美と比べてしまうしそりゃいまいち見劣りはする。しかしセンスは感じるし、本格的なトレーニングをすれば化けるかもしれない。
では何が凄いのかというと、「好きなものを好きと言える気持ちを大事にすること尋常ならざるそのココロ」なのである。そして対象への愛情、好きっぷりが尋常じゃない。乙女のポリシー、1/2、輪舞ーREVOLUTION、残酷な天使のテーゼ、ロマンティックあげるよなどをカバーしているが、原曲と比べて技術的歌唱力的にオっと思うところは、残念ながら特には無い。歌が好きなアイドルの、かなり上手なカラオケだ。しかし、その歌が好きだ、アニメが好きだ、今の自分があるのはそのおかげだ、という気持ちが恐ろしいほどビンビン伝わってくる。ここまでの好意は普通、ちょっと出せない。
多くのアーティストは自分の歌う曲について、好きは好きなんだろうけど、少なからず照れがある。しょこたんはそれがない。驚くほど素直な好意や愛情が歌に込められている。僕はそういう素直さや気持ちの表し方が大好きだ。彼女は00年代のみならず、80年代、90年代のアニメに対して、好きだ愛してるだから皆にも知ってもらいたいというただそのエネルギーでもって、再び光を当てた存在である。そりゃすげえよ。
アンコール含めて空色デイズは2回歌われたが、やっぱりこの歌が一番しょこたんにしっくりくる感じがするなあ。あのケレン味はなんとも言えず良い。
あと、カバー曲聴いてて思ったけど、しょこたんは歌うときの声より喋ってるときの声のほうが魅力があるなあ。ロマンティックあげるよは、そのあたり歌い声としゃべり声との中間ラインで味がありなかなか良かった。バックダンサーがたとえ2人でもいいさ! いつかビッグバンド引き連れて大迫力のアニソン祭りをやって欲しい。
いやなんか、元気や勇気を貰ったというよりも、好きなものへの愛情や好意を全力で貰った! って感じでした。貪欲まつりとはいいネーミング。俺もアニソンが好きだ! B+