パイナップルアーミー 浦沢直樹 工藤かずや(コンビニ本)

浦沢直樹はホント「面白いマンガを量産するナイス作家」であると思う。超爆裂的にオモれー! ってのじゃなくて、「いやぁーうまいこと描くなあ!」という感心の方が大きい。マスターキートン10冊、パイナップルアーミー3冊ほど格安で買えたので読んでみたんだがやっぱり面白いや。マスターキートンは体育会的文系、パイナップルアーミーは体育会的理系が主人公という分け方ができるが、ともに実に落ち着いた成熟したオトナのキャラクターで見ていて安心感がある。その分少年マンガの主人公のような「読者との一体感」というのは減るが、それはそれで魅力的なキャラクターなのである。浦沢は原作がいても実にうまいことその世界を描けるなあ。凄腕漫画職人。A