恋愛と少女マンガ
このところマンガ読んでいるんですが、少女マンガもわりとたくさん貸してもらって読んでます。つくづく思うのは、いやはや少女マンガはなかなかすごいもんだなと。いくえみ綾という作家の「わたしがいてもいなくても」という全3巻の作品があるんですが、これもうすっごく面白くて。崩壊しそうな家族と、恋愛なのか恋愛じゃないのか微妙なゾーンの男女関係、というのが軸になっている作品でして。これがマーガレットに連載されてたらしいんですよね。他にもジョージ朝倉作品は全般的にクオリティ高いし。
僕ら男子がですね、ゴクウだのかめはめ波だの叫んで遊んでいるときにですね、女子はそういうハイレベルの恋愛マンガを堪能しているわけですよ! これが恋愛観の意識の男女差に如実に表れるのではないだろうかと。女子が早熟である、というよりも、女子の周囲を構成する要素、環境が早熟を余儀なくさせるものであるという気がするんだよなあ。
まあその出てくる恋愛の形態っていうのも少年マンガと少女マンガではやっぱり基本的に違っててね、少年マンガにおける、いちご100パーセントやラブひなをはじめとする恋愛マンガは「たくさんのかわいい女子が皆ボクチンのこと好きなの! こりゃもうウッハウハ〜!」というマンガでありまして(ここまであざとくなくてもタッチやめぞん一刻もそういう傾向はある)、一方、少女マンガは概ね「世界で一人だけの! 大好きなアナタにメロメ〜ロ! そしてアナタも私を愛して!」というものになっておるようです。かぼちゃワイン。
そう、男はハーレムを求め、女は王子様を求めるのです! ごく最近は、安野モヨコや内田春菊などにより、そういうはっきりした違いはない感じのマンガも増えてきていますが、少なくともこれまではかなり上記の傾向があったと思います。