週刊少年ジャンプ 9号

表紙はアイシールド21。アイシールドがそのシールドを外して走ってる……というのはまあ表紙だから主人公の顔を出すという意味合いはあるにしても、ちょっとだけ意味深に感じたなー。
アイシールド21 稲垣理一郎 村田雄介
見開きモブシーンはすごく丁寧な仕事。微妙にウォーリーを探せっぽくみえるのはやっぱり絵の人のアメコミテイストゆえにかな。マンガ文法は基本的には日本のマンガなんだけど、ハッタリ(見得)の利かせ方とか、時間の進行感覚がアメコミ調っぽい印象。今回は鉄馬というゴルゴ系記号文脈キャラが登場。わかりやすく面白い。

スティール・ボール・ラン 荒木飛呂彦
むむー、すごいテンションだぜ……。出てくるキャラが皆個性溢れて立っている。登場人物全部覚えられるかなーと自分の脳味噌が心配になるくらい濃厚。巻末コメントですが、荒木先生はゴルフやったことなかったのか! とちょっと意外に思った。手塚がマンガの神様なら、荒木はマンガの魔王かもしれない。いや、めっちゃいい意味なんだけど。

武装錬金 和月伸宏
主人公と副主人公とも言えるライバルキャラが二人して銭湯で全裸で語り合うマンガってのはー滅多にないぜ。ええ感じでカッ飛ばしてますな。バトルシーンと日常シーン、両方面白い。次週へのヒキも強くてカッコイイじゃないですか。蝶野は絡んで来るんだろうか。バトルから次のバトルまでの間が意外とテンポよく進んでて良いです。

デスノート 小畑健 大場つぐみ
1話分の分量でこれだけの仕事をするとはすごい力量だ。藤子・F・不二雄の異色短編集を彷彿とさせるぜ。思ったんだけど、バスジャックの人が死んだ事に関するデータを全て集計すると、ライトは何らかの形で関わっていたということになるといううすーい因果関係が出来てしまうのでは? それとも、やっぱり発覚しないもんなのかな? なんだかんだいいつつも今後がすごく楽しみだ。

・その他
遊戯王、総決算モードに入ってきてるのかな。ここ1年の展開は全然読んでないのでわからんのだけど巻末だしなー。銀魂、最近ようやく目が絵に慣れてきて楽しい。ハンター×ハンター、ジャジャン拳。このスカスカにあいた背景も、もはや冨樫の独特のカラーか……。いちご100パーセント、さつきのパンツがたくさん出てきてます。普通の感覚で言うと「もう真中とはやっとれんわーっ」てなもんなんですが、このキング・オブ・ベタ・ラブコメはそれでも生暖かい世界は続いていくのです! LIVE、ジャンプでワーストを争うヒキの弱さ。本当に次回とかがどうでもいいマンガってある意味珍しい。ウルァー! でいいんじゃないですか、もう。まあこういうシンプルな馬鹿番長系マンガも必要だよね。