はいからさんが通る 文庫版 1、2巻 大和和紀

はいからさんが通る(1) (講談社漫画文庫)

はいからさんが通る(1) (講談社漫画文庫)

はいからさんが通る(2) (講談社漫画文庫)

はいからさんが通る(2) (講談社漫画文庫)

昔むかしこれがアニメで再放送されていたのが僕が幼い頃だったなーというおぼろげな記憶があって、ひょんなことから読む機会があったのでまず1、2巻を読んでみた。大和和紀の作品はあさきゆめみしを読んでいて、ほんっと顔の区別つかねーなーと最後のほうはちょとしんどかった覚えがあるのだが、果たして本作はどうか。

美青年・ラブコメ・大正時代・おてんば娘。いい感じの要素が詰まってて今のところ楽しく読めてます。伏線が伏線じゃなくてもう直球ストレートなのでそれはどうなのかと思うところもあるけど、このマンガはそういうマンガだという認識で読むと普通によくできている作品だと思います。時代考証もまああまり気にしない。「その時代っぽい」というムードが出ていればいいし、しかも「その時代っぽい」というのは識者や学者の感覚ではなく、メインの読者層である人にとってのそれであれば足りるからだ。

婚約者の少尉がロシアに行ってからのストーリーもやるなーと思うくらいエネルギッシュであり愉快だった。20年前の作品なんだなーと思うとそれはそれでスゴイな。大和和紀のマンガは、目ウルウルしててなんぼじゃー! いいぞいいぞ。というわけで続きを読んでみたいところです。B