ゲーム
シナリオライター、ディレクターである作者のゲーム論のようなゲームシナリオ論。この人はPSソフト「
クーロンズ・ゲート」の脚本、監督をした人でもある。企画、設定、シナリオ、グラフィック、
ゲームデザイン、
マーケティングといった単元に分類して、自分のノウハウなりゲーム観を語っている。うーん、ちょっと作者の趣味というか、好きなことを好きなように語った部分が色々あって、そこは煩雑な印象を受ける。その文章が本当に必要なのか、微妙なところも見受けられた。その他、とりたてて新鮮な部分はなし。スタンダードといてばスタンダードであり、ゲームの作り方について興味がある人は、一読する分にはいいかもしれない。しかし、ゲームについて語る本ならば、「
ポケモン・ストーリー」というものすごい名著があるのでそちらをオススメする(
ISBN:4822241998 )。この本はゲームのみならず、
ポケモンに関するメディアミックス戦略が事細かに書かれているのである。500ページ超の大作だが、
ポケモンをめぐる大きな社会現象をドラマチックに物語っているのですいすい読める。えーと、
ゲームクリエイター作法はB-、
ポケモン・ストーリーはAです。