新選組!
お、公式サイトで総集編の放送予定が発表されておりますな。
大河ドラマ 新選組!
http://www.nhk.or.jp/taiga/information.html
全部で3回に分けて放送する様子。でも全部あわせても4時間ないのか……。どこか低視聴率の枠で、完全再放送して欲しいなあ。NHK大河では「伊達正宗」「吉宗」「秀吉」「葵三代」「利家とまつ」がこれまでのお気に入りだったけど、この「新選組!」ばっちりお気に入りになりました。お気に入り入り。
さて、しばらく感想を書いていなかったのだけど、それは「龍馬暗殺」の回を録画失敗して落ち込んでいたからなのでありました。まじショック。ショックすぎて感想書けないくらいガックリきてた。その回以外は後半はパーフェクトに抑えているんだけど、龍馬暗殺ってのもまた素晴らしい回だったそうじゃないですか。うえーん。完全版DVD-BOXは欲しいけどなかなか高いですな……。確かロード・オブ・ザ・リングのスペシャル版のトリロジーBOXも、同じ時期に発売だし。物欲が濃縮されていて困ります。あうあう。
ということで、これからまたコツコツと感想書いてない回の感想を書きたいと思います。はふう。
第48回「流山」
勝海舟(野田秀樹)の江戸での存在感というのはやはり並々ならぬものがあるね。この人の声の通りというかエネルギーはけっこういいですなー。すごく勝っぽかった。まあ勝さん本人って会った事ないけどさ。イメージイメージ。
次、近藤勇(香取慎吾)と土方歳三(山本耕史)の釣りのシーンがなんだか久々に殺伐とした状況からのんびりした状況になっていて良かった。ああいうシーンがちょいちょいはさまれると心地良いねえ。こういうシーンと、終盤のド緊張シーンのギャップがまたすごくて、有馬藤太(古田新太)の熱演とあいまってなんかもうこのドラマは7月以降ものすごいテンションだったですなあと回顧した。
病気で療養中の沖田総司(藤原竜也)を斎藤一(オダギリジョー)が淡々と見舞うシーンも良かった。なんというはかなさ。「いつごろ死ぬんだ?」というセリフは、これまでの積み重ねで言うとやっぱり斎藤しか言えないセリフだったのではないだろうかと思う。この2人の関係の変化、移り変わりというのは1年を通じてなかなか興味深かった。人間性の喪失と回帰みたいなものを垣間見たような気がする。沖田みつ(沢口靖子)も、お姉さんとしてシッカリしてましたねえ。沢口靖子については、「秀吉」の頃のねね役から比べるとやっぱり年とったなあというのもひしひしと感じます。まあそれだけ僕も年とったということなのでありますが。
前回、近藤と袂を分かった原田左之助(山本太郎)と永倉新八(山口智充)のそれぞれの終着点もキッチリ描かれていて、三谷さんという人は各キャラに本当に愛情注ぎ込んで脚本書いてるんだなーとゆるく感動した。原田の最後まで原田らしいテンションは良かった。山本太郎はウルルン滞在記でも新選組でも見事に同じテンションだったぜ! あと島田魁(照英)は本当に新選組という組織が好きなんだなーとしみじみ。そりゃ日記も書くわ(島田魁日記)、という勢いで好きなんですな。
そしてこの回のMBPは、有馬もすごくよかったけど判定で滝本捨助(中村獅童)かな。これまでの捨助のウザいキャラっぷり、ウザい役割っぷりは本当にウザかったのですが(ははは)、終盤新選組と行動を共にするようになってからは好感度がアップしてきた。そんな流れの中でこの回のアレですよ。「かっちゃ〜ん!」ですよ。今まで顔をグニャリ、半泣き顔クシャリとただならぬ顔面操作をしてきた捨助ですが、今回ほどドキドキさせた「計算なのか天然なのかわからない顔」はなかったよ。捨助が帰ってきたときの、近藤土方の「あっちゃあ……」っぷりはコミカルさすら感じた。いやあ、熱演熱演。有馬の古田新太さんはもう文句なしの重厚な迫力が顔面と挙動から滲み出ていて凄まじかったです。近藤との語り合いでお互いが「わかった」という心の通じ合いが表現されていたのは、近藤有馬2人のテンションやフィーリングの合致みたいなものも雰囲気として出てて良いなあと思った。