新選組血風録 司馬遼太郎

新選組血風録 (中公文庫)

新選組血風録 (中公文庫)

さてこの本、しばらく前に読んだのだけど感想を書いていなかった。昨日も「新選組!」の最終回の再放送を観てしまったよよよ……。カーテンコールというかエンドロールというか、そこの部分も1年間の色々な場面が思い出されて良かったですな。山南敬助さんには懐かしさすら覚える……と、まあそれはまた別の話。

さて血風録。燃えよ剣を読んでからこっちを読んだのですが、いやーもう何を言うこともなくとっても非常に素晴らしく面白かったです。近藤勇土方歳三は言うまでもなく、斎藤一、「御法度」の加納惣三郎、「源さん」井上源三郎沖田総司といったメジャー所の人物がしっかり抑えられて、それぞれの細かい性格、人間味が出まくりの短編集でした。1年間ドラマを観て、色々な視点から新選組を堪能してみたいなーと思ってまたチョロチョロと読み返してました。まあメジャー所の人も当然面白いわけなのですが、高台寺党篠原泰之進にもスポットが当てられていて印象に残った。他にはドラマでは桂吉弥が好演していた山崎蒸。いやあ、山崎さんは実にいいですなあ。生まれ、育ち、新選組内での地位、役割、「数奇な運命」と一言でまとめるのも非常に乱暴なのだけど、彼の人生もまた、波乱万丈なものだったなーと思いました。A-