空想科学読本4 柳田理科雄

空想科学読本〈4〉

空想科学読本〈4〉

「別にわりとどうでも内容なのだけど面白くて読みやすいもの」を欲しているときにわりとマッチした1冊。科学的にはどうなるか? という視点でアニメ、漫画を読み解く手法をメジャーにしたのは、作者の柳田さんが元祖なのかな。まあ、エヴァンゲリオンセカンドインパクトが起こると葬式と墓が大変とか、魔女がホウキに乗って空を飛ぶと尻は痛くないのだろうかとか、「まあどうでもいいっちゃーどうでもいい」ことを一生懸命科学に基づいて計算しているところが好感を持ちます。結果についても、なるべく科学に誠実な結論を導こうとしているところは気持ちいいです。でもやっぱりこのシリーズは第1巻が衝撃的かつ面白かったなぁ……という印象がある。相対的な比較をするとやっぱり第1作のほうが面白かった。これも確かにちゃんと面白いことは面白いんだけど。あ、そういえばマンガの「空想科学大戦」はどうなったんだろう。3巻くらいまで持っていたけど、続きは店頭で見かけないなあ。B