風雅の虎の巻 橋本治

風雅の虎の巻 (ちくま文庫)

風雅の虎の巻 (ちくま文庫)

んーむ、橋本治の本は久しぶりに読んだなあ。ちくま文庫でした。風流、雅、とはどういうことか。手軽に読める「本質」の話がいっぱい詰まった1冊でした。日本的な「美」の観念とはどういうものか、ということがほんの少しわかったような気がする。
特に後半部分の、マンガ、映画、小説、和歌、日本舞踊、ダンス、絵画、演劇などの「本質」を「つまりこれはどういうことか」を端的に示して解説していく文章は圧巻だった。俳句と和歌の違いとか、こういう「文化と美」的なものを説明させると橋本治という人間は本当にすっごいなーと思います。世の中の見方、感じ方、味わい方がしっくりくるように変化するような感覚を覚えます。ええなあ。B+