秘密室ボン 清涼院流水

秘密室ボン (講談社ノベルス)

秘密室ボン (講談社ノベルス)

清涼院流水に初挑戦。ペンネームが面白い人はだいたい小説も面白いのではないかという個人的予測的偏見に基づき挑戦。結論から言えばなかなか面白かったです! まず手にとって面白いなと思うのは装丁。ハガキをイメージした表紙は、最近ごく普通の装丁表紙しか読んでいなかった僕にとってかなり新鮮でポップな感じがした。
90分後に爆発してしまう、謎の秘密室に突然閉じ込められた主人公、メフィスト翔(メフィスト賞!)。彼は部屋から脱出するために、様々な思考をする……という展開。密室という概念についてあれこれ論じているので、そういう「メタ密室」的な話が好きな人はけっこう楽しめるかも、100ページちょっとなので、ちょうど設定の90分くらいで読めるようにも設計されている。そしてそれゆえに安価。やあ、清涼院流水作品初挑戦だったけど楽しめた。B