舞台としては学園物のフォーマットを取りつつも、いつの間にやら各登場人物の過去のトラウマ克服漫画となってほんとに初期と中・後期では全く別の作品に見える
カレカノ(もう表紙の絵
からして印象が全然違う)。無事最終回で実質的にオールハッピーエンドで大団円。いつの頃からか、各キャラの掘り下げ+心の傷克服、という構成で描き進めて行くようになって、若干パターン化しちゃってるなというところはある。とはいえ、大きなコマとモ
ノローグの多用でわかりやすい構成はきっちり面白いエンターテイメントであってまさしく「
花とゆめ」である。みんなで幸せになって、良かったなあと思う作品。たまに読み返したくなる感じの物語だなあ。番外編や続編も(作者がやる気があるかどうかは知らないけど)、構造上けっこうやりやすいような気がする。「少女マンガの絵」というだけで拒絶反応する人以外には、わりと万人向けですな。B+