ドラえもんプラス 3巻 藤子・F・不二雄
ドラえもんプラス 3 (小学館プラスワン・コミックシリーズ)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/09/03
- メディア: コミック
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2巻と3巻の発売スピードがかなり狭かったのは印象的。これからもF先生コンテンツの充実した発売を望みます。このドラえもんプラス、表紙をめくったところに作者のことばがあって、それも楽しみだったりする。3巻では「SF=すこし・ふしぎ」であるということが述べられており、この言葉の原典を読んだことがなかったので改めて読めて嬉しかった。
印象深かったエピソード。
「ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?」オチがタイムパラドックスもの。この「頭で考えても論理的にオカシイ」というウニャウニャ感が心地よい。なんかアンガールズの芸風みたいですなあ。ジャンガジャンガジャンガジャンガ。
「アリガターヤ」大げさ系ナンセンスもの。78ページ3,4、5コマめ「(のび太)なんだか、ありがたそうなムードになってきたぞ」「(のび太)このかばんをスネ夫とジャイアンの家にとどけて」「(ドラえもん)オーッ」「(ドラえもん)な、なんというありがたいことを……。こんなうれしいことは初めてです。」このやりとりが爆笑。なんだかありがたそうなムードっていう日本語感覚が素敵すぎる。4コマめのドラえもんの狂った系の表情、5コマめの号泣。ホントにっぽんいちのギャグマンガですよこれは。その後例によって調子に乗りまくるのび太は、ジャイアンたちに貢物をさせて(!)、右手にリンゴ、左手にバナナを持ち食べながら「なあ、みんなカラスの色は白いぞ。」天才だ! それを受けてのスネオも泣きながら「はいはい、まっ白でございます。」いやーこのF先生のギャグ魂の炸裂具合は突き抜けてる。同じく「苦手つくり機」も系統としては似てるのだけど、調子に乗り具合がちょっとおとなしかったかな。このあたり、初期ドラえもんの暴走具合の方が暴走に関しては圧倒的な勢い、パワーがあったということなのだろうか。この「苦手つくり機」でも、初期にこのエピソードがあったならば、本当にしょーもないものを超苦手なものにしてナンセンス暴走をしていたんじゃないかなあという気がします。
「ゴキブリカバー」これはちょっとだけ持っていたFFランドで読んだことがあるものだ。F先生の描くゴキブリって、何気にかわいいよなあ。すごいわあ。
4巻も楽しみです。A