宮崎駿の“世界” 切通理作
- 作者: 切通理作
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/08
- メディア: 新書
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第1章 スタジオジブリ作品を振り返る
第2章 少年と泥棒と探偵と―初期作品をたどる
第3章 漫画映画の伝統から「日常生活の冒険」まで―宮崎駿前史
第4章 「心を白紙にしてくれる映画」―宮崎駿論
第5章 フレームを超えた表現を―『千と千尋の神隠し』
スタジオジブリ、宮崎駿の仕事を振り返って検証するという点ではまずまず楽しめる本だった。新発見やハっとするような視点は見受けられなかったが、「まとめ本」としては良い出来だと思う。カリオストロの城や未来少年コナンのあらすじが細かく載っているのはその必然性があったからだが、ちょっとこれでページを割きすぎな感がなきにしもあらず。高畑監督と宮崎駿の作品の思想・関係性については読むのが初めてだったので興味深かった。値段分は楽しめたかな。カリオストロの紹介も充実していて、もう一度観たくなった。B