大槻ケンヂによる、バンドブームとバンド人生の
回顧録。バンドブームとはなんであったのか、というのを個人的に総括している物語でもある。リアルタイムでバンドブームというものを見聞していない僕は、ブーム末期もしくは終焉以降に
ユニコーンや
筋肉少女帯のファン(といってもCD聴くくらいだったけれど)になった僕には「ふむふむ、なるほどなー」という感じで楽しめました。恋人コマコとのやりとりもいいあんばいの
オーケン節で実によきかな、でした。多分、リアルタイムでバンドに何かしらの形でかかわっていた人なら、僕の10倍100倍楽しめるんじゃないかなと思う。なにせ知らないバンドとか、曲を1曲も聴いたことのないバンドの話が多かったからなあ。
オーケンの筆力でもってグイグイと読まされた1冊でありました。B+