逆転裁判2 GBA

逆転裁判2 BEST PRICE

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いわずとしれた裁判ゲームの最高峰。テレビゲームの歴史がはじまって何十年。今なおこういう「法廷アドベンチャー」なんて新しいジャンルのゲームが出るんだから、ゲームはまだ行き詰っていないし夢があるし面白いし奥深いし素晴らしいと思う。

さてこの逆転裁判、推理に裁判という手法を用いたという視点でまず勝利、という感じだし、その裁判に参加するキャラクターが軒並み魅力的であるというのもまた素晴らしい。「待った!」と「くらえ!」が炸裂してびしっと決まったときの爽快感は、アクションゲームの爽快感に匹敵あるいはそれ以上のものがある。また、コンセプトが「本当は無実の被告人を、努力によって無罪に導き、真犯人を証明する」というアツイものであり、その点もハマりやすい要素となっている。また、終盤のエピソードでは、主人公の大切な人物が誘拐されてしまい、その人を救うために「本当は有罪の人物を無罪にする」ということをしなければならなくなるという葛藤状態になるというストーリー展開も熱血少年漫画で燃える。ラストではライバル検察官とある種の共同戦線状態になってこれまた燃える。

以上のように、コンセプト、キャラ、ストーリー、どれも非常に高いレベルでバランスがいい。

気になったところは以下の通り。
・メッセージの表示が遅く感じるときがある。とくにリプレイ時などは同じセリフなもんだから、非常にまだるっこしい。コンフィグでメッセージスピードを自由に変更できたり、あるいは初期速度をもっとスピーディーなものにしてほしかった。惜しい。
・この「2」から導入されたシステムである「サイコ・ロック」というココロのカギを外すツールだが、セリフの中に出てくるヒントがかなりぼんやりしていて、なかなか解けないものがある。ネットで攻略情報を参照すること数回。詰まっちゃったら手当たり次第に入力していけばいける部分もあるけど、僕のようなライトユーザーにはちょっと難易度高い。
・このゲームは無罪の証拠を探したり、真犯人を推理する「探偵パート」と、実際の裁判シーンである「法廷パート」に分かれているのだが、個人的に探偵パートがかなり長いと感じた。色んな場所をぐるぐる回って、同じ人に何回も会って話したり、証拠を突きつけたり「調べる」をしたり、かなり手間がかかる。エピソードが進むごとに探偵パートがどんどん長くなっていくのはしんどかった。もうちょっとこっちのボリュームを減らして、法廷パートを長くして欲しかったなと思う。
この気になったところは、人によっては全然気にならない範囲の話でもあり、そう思うと非常に優れたゲームだなと思いました。他のシリーズもやってみよう! A