スピリット DVD

ジェット・リーVS中村獅童のアジア格闘大決戦が観られる映画。アマゾンの内容紹介はあらすじかなり細かく書いているので初見の人は注意したほうがよござんす。世界一の格闘家を目指す主人公フォ・ユァンジアの一代記。強さゆえのおごりなどで、自分の大切なものを失ってしまう。その後、放浪の後にフォ・ユァンジュアはある境地にたどり着く。シンプルでダイレクトなメッセージと、ジェット・リーの物凄い物凄さを味わう映画である。ただしバトルシーンはけっこう多く、血液描写も多い目なので、そのあたり苦手な人はちょっとしんどいかも。1900年あたりの時代が舞台で、当時のアジアの政治情勢などが反映されたストーリーになっており、このあたりも見所ですな。辮髪だらけの天津・上海にどんどん外国人が増えてくるところでよくわかります。
ジェット・リーの格闘技は美しい。『HERO』などでも魅せた鮮やかな体技を堪能することができる。腕や足がビッビッビと動いてキマるところはめちゃくちゃカッコイイ。このあたり、カンフーというのは手足の長さがやっぱりアジア人にかなり合ってるんだろうなーという気がします。マトリックスにおけるキアヌ・リーブスなんかだと、どうしても手足が長いもんだから、そのビッビッビ! とキマるべきところに、長さゆえの一瞬の間がプラスされてしまうというかなんというか。
そして武器を使ったアクション、これも非常にイイです。『HERO』でも剣や槍、弓などの武器が圧倒的な迫力とサウンドを伴って迫ってきたわけですが、この作品でも武器の迫力は大変なものがあります。剣のシャキン! という音や、つばぜり合いになるときのジリジリという音、金属製三節棍の使い方や迫力はドキドキして燃えます。
DVDで観たんですけども、映画って日本でやってたのかな? 僕の情報アンテナの感度のせいか、日本で話題になったというはなしを聞かなかったもので。しかしなかなか面白かったです。デートムービー系ではないですけども、身体を熱くさせる1作。飲酒運転でニュースになった中村獅童も好演してます(ラストバトルに登場! 日本代表として頑張って戦います)。B+