打ち切り

先日、スピリッツ読んでたらマンガが終わってた。

痛いニュース(ノ∀`):【江川達也】 ビックコミックスピリッツの『日露戦争物語』が打ち切り
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/785775.html

いやー。ここ数年の日露戦争物語はかなりつまらんかったからなあ。絵と文章、というか文章と地図と挿絵、みたいな感じでもはや「マンガ」的なものでは全く無かった。こりゃだめだあ〜。かといってその文章がぶっ飛ぶ思想かといえばゴー宣に及ぶべくも無く。

日露戦争、初期の頃はほんとに面白かったんだけどなあーと思ってやるせない。秋山の少年時代編が一番面白かった。江川達也、最初は面白いマンガを描く作家也。東京大学物語は、東大に入るまでが一番面白い(6巻くらいまで)。タルるーとは、ジャンプのバトル系になるまでが面白い。

ということは、この人は短編描くのが一番いいのでは? 読みきりか5巻くらいまでの小品が一番うまくまとまるんじゃないかなあ。

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江川の仮面ライダー。「これはひどい」タグが付きそう。ただひどいんだけど、ひどいなりに江川絵とわかる、というのは流石の力量じゃないかな。絵はうまいよ絵は。エロ絵も桂正和先生とは違ったベクトルでかなりうまいし。

江川達也のマンガへの情熱は、このところちょっと冷めてるんでしょうか。最近、というかここ数年はテレビの露出が多いしなあ。もうバラエティ番組出て持論ぶちまけてる場合じゃないでしょ江口先生ー、という感じです。人間の絵は骨格レベルでデッサンがちゃんとしてる技術がある作家さんなんで、本当に色々ともったいないなあと思ってしまいます。東京大学物語も中盤以降の展開はどんどん物語が破壊されていったし、彼の作風がそういう自分で作品を破壊してしまうマイナス行為になってしまっている部分もあるのではと思ってしまう。日露戦争物語は連載開始時「江川達也が漫画家として最も描きたかったもの」という触れ込みで始まったので、こういう形になってしまい残念であり若干の憤りも感じているところだ。

スピリッツは今はボーイズ・オン・ザ・ランがぶっちぎりに面白デス。

そして、福本伸行の傑作『最強伝説黒沢』も最終回。

痛いニュース(ノ∀`):最強伝説黒沢 連載打ち切り
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/788047.html

こっちは本当に打ち切りだったのかどうかよくわかんない部分もあるけど、今までの流れからするとかなり唐突であったことは実感としてある。またこういう作品やって欲しいなあと切実に思う。