会社法入門 神田秀樹

会社法入門

会社法入門

久しぶりに岩波系の本を読んだ。さくっと読める、新会社法の入門書。著者はその道の専門家として著名な人であり、一般向けに平易な文体でかなりわかりやすく書いている。挙げている条文の数も多く、興味のある初心者、学生にはけっこうおすすめできそうだ。最近は図解で色々書かれている新会社法本も多いが、渋い岩波も、決して悪くない。縦書きに苦手意識がある人でも、大丈夫なんじゃないかなあという気がする。終盤にはライブドアによるニッポン放送買収事件にも言及している。専門家による言及は流石にテレビのコメンテーター等よりも深い内容であり示唆に富む。買収という企業の活動の意義、意味を改めて考えさせられる一冊だった。キーワードは公平化・公正化・国際化、ですなあ。B