パーフェクト・ワールド 清涼院流水 全12巻

ザクザクと読了できた。刀語シリーズと同時期、2007年いっぱいかけて書かれ発売された12巻のシリーズ続き物。画期的な英語の勉強法もある! というので興味深く読み始めた。物語としては、京都を舞台に世界の破滅を救うべく色々なことをするというストーリーが骨にあって、英語の勉強はその骨部分についた肉となっている(英単語を○語覚えないと死ぬ! とか)。勉強法については、まずまず参考になる情報もあったので良かったが、それにしたって数ページ丸ごと英単語だけで埋まるとかね、物語を味わいたい自分にとってはダルさを感じたことも否めない。それが12冊分あると、これ単語ページだけで1冊分くらいの分量になってるんじゃないかと思う。ここだけ抜き出して再構成してくんないかなあ。いい感じに風呂敷が広がったストーリーは壮大に、かつ手堅く終わった。なんとまあ、ええーすごいなーという終わり方だったので妙に印象深い。京都の名所がたくさん出てくるので、雰囲気を味わえるのはなかなか楽しかった。B