人形はライブハウスで推理する 我孫子武丸

スーパーファミコンで「かまいたちの夜」が発売され人気だった頃に、かまいたちの夜の文章を担当した「我孫子武丸」という作家をはじめて知った。もっとこの人の作品を読んでみたいなあと思って弟と色々探していたところ、この「人形」シリーズの存在を知った。かまいたちほどホラー、恐怖感は無いけれども、キャラ立ちがはっきりしていて面白い推理もののシリーズなのでよく覚えている。5冊くらい読んで、その後続編が何も出ないなあと長い間思っていたところ、久しぶりにチェックしたら2001年あたりにこれが出ていたことが発覚。短編6本ということでなかなか興味をそそったので読んでみた。短いものばかりかつ文章が上手なのでわりとすぐ読めるが、伏線もその回収もシンプルかつストレートで面白かった。本のタイトルにもなっている「人形はライブハウスで推理する」のほか「ゲーム好きの死体」がなかなか印象深い。B

シリーズではない作品ですが、「殺戮に至る病」は描写がちょっときついけれど傑作だと思います。

殺戮にいたる病 (講談社文庫)
殺戮にいたる病 (講談社文庫)我孫子 武丸

講談社 1996-11
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