弥勒の掌 我孫子武丸

ソフトカバー単行本。厚めだけどすぐに読み終えた。読者の誤認識を誘導する叙述トリックものというところかな。怪しげな新興宗教に関係して消えたと見られる二人の女性とその夫。夫たちは協力して妻たちを捜そうとするが……というストーリー。うさんくさい宗教団体の描写がなかなかうまい。オチはなるほどなーと思った。最近読んだ別の本に同様のトリックがたまたま使われてあったので衝撃は少なかったけど、初見ならもっと驚いたかなと思う。やっぱり我孫子作品は読みやすいなあ。B+