静かなるドン 86巻 新田たつお

静かなるドン 86 (86) (マンサンコミックス)

静かなるドン 86 (86) (マンサンコミックス)

出版社 / 著者からの内容紹介
鬼州組との銃撃戦の末、凄絶な死を遂げた斉藤。静也は帰阪する龍馬を待ちぶせ、ある取り引きを持ちかける。その意外な内容とは…!? 一方、メモリーチップを捜しに、法王玄一郎を訪ねた秋野だが、囚われの身となってしまう…決戦のとき、目前!!

抗争は序盤の奇襲から中盤戦に。とは言っても派手な動きは無く、互いの陣営の様々な面々が駆け引きや戦略に走る巻。やっぱり面白いなあ。長年漫画サンデーを引っ張ってきた看板作家だけあるよ、この人は。斉藤さんの争議に、死んだとされるあの男が再び現れたのは驚いた。あっさりした登場だったが、今後どう絡むのか。今までに出てきた英傑が集結するのは最終回、クライマックスが近いのかなあとも思う。そしてプリティ副社長が素晴らしい。この人も最後にものすごくおいしいところを持って行っている。ここ数巻のこの副社長の活躍は本当に見事で情のある行動を取っており、読んでいて涙ぐむ。川西さんも取締役になったし、あとはスケベな社長も男になるときが来るのだろうか(というか、社長もいいとこ見せないと、なんで副社長のようないい目を持った聡明な女性が結婚したのかよくわからなくなるな……)。この作品については単行本派だけども、雑誌の連載もぱらぱらと読むときがあり、富士山麓の決戦の展開はちょっと知ってしまったので、次巻も早く読みたいところです。あと、秋野さんはここしばらく基本的にその存在自体が足を引っ張ってしまっている感は否めず。B+