クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

前半やや単調、しかしシリアス・ハードボイルド。西部劇の世界に入り込んでしまう展開は、いつもの陽気なノリよりかなり不気味である。そして、徐々に元の世界のことを忘れていく住人。この「元の世界の記憶の喪失」というのはたまにある設定だけど、凄く好きです。これによって「敵との戦い」に加えて「時間との戦い」の制限も発生するので、かなり緊張感が高まるんですねえ。

そして終盤の連続アクションは躍動感満点で迫力があり素晴らしかった。最後の、しんちゃんとヒロインとの別れは切ない。あれだけ好意や情愛が表に出されていただけに余計しんみりします(けっこう感情移入できているだけに、アクションシーンでのパンチラは非常にいいサービスです)。あとボーちゃんの鼻水は数十メートルの大きさになることが分かった。後半は野原一家よりも、春日部防衛隊の5人に大いにスポットが当たった作品。B+