富野監督

「地球を使いこなすセンス」が求められる工学〜「ガンダム」の富野由悠季監督らが東京大学で講演

司会をつとめた東京大学工学部・広報室の内田麻理香特任教員は「中学生時代に(ガンダムシリーズの映画)『逆襲のシャア』を見てスペースコロニーを作りたいと思い、工学に進んだ」という。それに対して満面の笑顔で登壇した富野監督は「最近はスペースコロニーは無理なんじゃないかと思っている」と答えた。

富野監督は、いつだって本気で真っ直ぐだなあ。この人のエネルギーのほとばしり具合は過剰に凄い。大学の時に一度講演を聞きに行ったことがあるが、地声の大きさにびっくりした。居眠りしてた人に対して烈火のごとく怒っていたのも印象深いです。オープン、パブリックな場でああいう本気さ、過剰さがあるのだから、仕事の現場ではどれくらいの状態なのか、ちょっと想像もつかない。言ったことが表に出てくることの多い監督であり、あのときはこう考えたけど今は違うみたいなことをちゃんと言える人なので、ほんと凄いなあと思います。100年後に宮崎・黒沢・富野で誰が最も高く評価されるのだろうか。作品の質はもちろんのこと、売り上げとか、長期的な経済的影響とか、ファンの広さ、多さ、次世代への影響とかそのあたりを見ると、富野監督が最も大きいのではないかなと思うところです。富野監督がガンダムを作って、何人の人がそれに関わってメシを食っているのか、そう考えると凄まじいものがあります。

富野に訊け!

富野に訊け!