へうげもの 6服(巻)山田芳裕

出版社/著者からの内容紹介
熱騰わび茶甲子園・北野大茶湯開幕
数奇の天下を目指す古田織部の前に、
枯れた巨星・丿貫が立ちはだかる
舞台裏で火花を散らす秀吉×利休
「美」をめぐる男たちの死闘がますます熱い


出版社からのコメント
ツリーハウス、縄文茶席
古田織部=山田芳裕が繰り出す奇想に、
第一線の茶人たちも抱腹絶倒
元祖ツッパリ・伊達政宗もついに参戦
壮大な大河ドラマか、はたまた世紀のギャグ漫画か
ジャンルを超えて、自由にお楽しみくだされ

茶器に「はにゃあ」「めにゃあ」など独特の表現をした点だけでも歴史に名を残す歴史マンガだと思うところの本作品、ひょうげにひょうげて6服目。

北野天満宮の大茶会、茶人の天下一武闘会にツリーハウス茶席を作って挑んだ古田織部。面白きに面白すぎるわ! 山田さんの描く人物ぶっ飛び&落下シーンはパースのねじくれ具合と表情が本当に素晴らしい。場を改めての再戦に燃える織部は、縄文時代茶席を作る始末。コカカココカカコて! そしてまんま天才バカボンのパパヅラの丿貫のしなやかな凄さもまたカッコイイ。縄文茶席について、利休に駄目出しされた織部の表情も最高だ。あの黒目、瞳孔が完全におかしくてたまらない。業火にのまれる利休の変化と、山上宗二の成長、古田織部のさらに1枚剥けた感、読み応えありまくりの1冊だなあ。秀吉のつけ髭が、事あるごとにぽろぽろ落ちるのは楽しい演出だわ−。濃度、密度、共に高し。A