きみとぼくが壊した世界 西尾維新

内容紹介
奇妙な相談を受け、シャーロック・ホームズが愛した街・ロンドンへと誘われた病院坂黒猫と櫃内様刻。
次々と巻き起こる事件の謎解き合戦が始まった!
これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!

通称「きみぼく」シリーズ第三段。番外編っぽい位置付けのようだ。

読後思うことは「おいおいこの内容紹介はちょっと違うんじゃ!」という感じ。いい意味で。219ページワシワシと楽しんで読了。スピーディーに二転三転するストーリーは疾走感があり面白い。会話の妙も相変わらずで、ゆるエロ描写もまた楽し。物語の語り手が何度も入れ替わり、謎が謎を呼んでしまう展開は大変マンガ的である。

これからも同じパターンの展開を作者が使うのかどうか? まあ同じ作者が使う手法としては1回限りなのかもしれないけども、別に何度やっても新鮮さと面白さがあればそれはそれでいいかなとも思う。第四弾、第五弾もあるらしいので期待したい。串中君VS病院坂黒猫VS櫃内君というのは見てみたいものだなと思うところです。B+

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