M-1グランプリ2008 18時間前
僕はオタキングと同じで基本的に観てたらやりたくなるのでスポーツ観戦自体はあまり興味が無く(興味がないのとその競技について知識がないのはスパイラル関係になる)、スポーツ選手や観客それ自体の物語性に興味を抱く人間なんだけど、既にアスリート競技と化している側面もあるM-1グランプリは、プレイそのものを観戦したくなる&コメントしたくなる&無性に漫才がしてみたくなる、というスポーツ観戦の醍醐味があるなあと感じる。
もはやM-1は「ある程度はっきりした傾向と対策」があり、「大会に向けての専用のチューニング」が必要であり、「競技時間の4分間、極限の集中力を要する」非常に高いレベルのスポーツ競技なのだ(そしてこの競技への参加人口は毎年増えている)。それを理解しない、認識しないままにこの競技に挑み、敗北するのみならず、その後の人生にも影響を与え、深手を負った選手もたくさんいる。あるいは敗北から色々なものを学び、大きく成長を遂げる選手、リベンジを果たす選手もいる。いい年した大人でも、敗北したら舞台袖で、あるいは優勝選手の後ろで号泣する、それくらい尊い、価値のある競技になっている。1組以外全員涙を飲む競技。「今宵の我こそは日本一面白いんだ!」と自負する人間が1カ所に集まり競い合う。なんという、なんというゾクゾクする競技なんだろう。