M-1グランプリ 語る人々

NON STYLE いしだあきらの イケイケイケイケイケイケブログ: 勲章

その太ももの腫れは、男の勲章。戦場で生き残った、男の勲章。石田さんカッコ良すぎです。

NON STYLE いしだあきらの イケイケイケイケイケイケブログ: お洒落

こんなカッコいい勝者のたたえ方があるだろうか! お洒落すぎる。1001万円目の賞金を手にした石田さんであった。なんでもホームレス中学生の田村さんに多額の借金をしているそうで、もうバンバン返済できるでしょう(笑)

せつないプリン: また来年へ向けて

終了後、楽屋前の狭い廊下で、紳助さんがナイツやオードリーに親身にアドバイスをしてくれていた。
とてもいい光景だった。

島田紳助が多様な副業を成功させているのは、こういった基本的な面倒見の良さがあるのがいいんだろうなあ。自分がした評価についてのアカウンタビリティを、少なくとも当事者に対して果たしている。そのアドバイスを受けて、来年さらにパワーアップしたナイツとオードリーをM-1の舞台で観られることを楽しみにしてます。

オール巨人の日記2006〜: M−1・寸評・総評?

ナイツ君とオードリー君は、同類項の真逆のコンビだと思います、
普通の真面目な事を喋りながら、ちょこちょこ邪魔をする相方に
突っ込みながらネタを運ぶ、オードリー。

間違いだらけを喋っていくボケに、ちょこちょこ突っ込んで行きながら
ネタを進める、ナイツ。

ただこの両者の漫才の形は、今までの漫才の基本から外れている
のですが(悪い意味では無いですので・新しい形かな)
さて何処が外れているのか??それは両者とも笑い待ちをしない
僕等は先輩から笑い待ちをしなさい、とよく言われました、
では今何故それが出来るのか、それはお客さんが短いスパンの
笑いでもボケでも付いていけるように、お客さんが変わったのでは、

これは、今流行の短い時間のお笑いが、浸透しつつ有るからだ
と思います、これを見方に付けたのが、今回の三組!特に
NON STYLEなのかも知れませんね。

同類項の真逆のコンビ、という批評。ネタの進行主体がボケとツッコミどちらにあるのか、という分岐がある。確かに「笑い待ち」は今回のM-1において重要な要素だと思う。僕はナイツとオードリーなら、オードリーのほうがやや笑い待ちしてるところはあったように思う。ツッコミを受けてからの春日さんの「ウイ」は一呼吸置くと同時に笑い待ちの効能があった。レッドカーペットのようなショートタイムで最大限の成果を出すためのフォーマットとしての「笑い待ちしない」という選択肢だが、その結果手数が大幅に増えるという現象が起きたのがここしばらくのネタ作りの流れだった。

そして、笑い待ちしないネタの中で、大きな笑いをメリハリをつけて引き出すには、ネタのストーリーの中でのメリハリ・ヤマがあったほうがいい。ノンスタは3組の中で最も笑い待ちがあったような気がする。コンマ何秒という間の取り方かもしれないけど、1回1回のボケツッコミが丁寧でわかりやすかった。

あと、笑い待ちしないネタだと、どうしてもそういうフォーマットになれていないお客さんにはわかりにくいよね。上位3組で一緒に観ていた母親が一番ゲラゲラ笑ったのはノンスタだったんだけど、世代的にもそれはそうなるだろうなと思う。色んなフォーマットがある中で、性別、世代を含めて最大多数の最大爆笑を、ギリギリの情報圧縮濃度と調整でつかみ取ったノンスタイル。今年のM-1は本当に面白かった。巨人師匠が語っているようにお客も進化を遂げている以上、今後も笑い待ちについてはもっと圧縮されていく傾向にあると思う。

ダイノジ大谷の「不良芸人日記」: 今から東京帰りやす

チラッと観て思ったのは
M-1の本質を知り尽くしていたのは石田君(いいコンビだねー)で、逆に最後の最後でM-1に合わせることを拒否したのがナイツで、 お笑いがとにかく好きで好きで、またセンスにも恵まれているのがオードリーのツッコミで、見ているだけで笑える存在にまで化けたのがオードリーのボケだった。

端的でハっとする批評。特にナイツについておお、なるほどと思った。ナイツは、あくまでも寄席のルーツ、ベースから踏み出さなかった。それが彼らの意地でありプライドであり、寄席のベースを持って優勝することが、寄席を見に来てくれる人や師匠筋に対する感謝なのだろうと思う。となるとやはりネタ選びとフレーズにさらなる磨きをかけた来年どうなるのか、本当に楽しみだ。

オードリーはアンタッチャブルのような風が吹いているし、春日さんの圧倒的な、自分のキャラクターにブレない強度は頼もしく、カッコイイ(「自信がなきゃ立ってないですよ、ここに」は名言)。若林さんは知性と冷静さのみならず、表情や仕草にとても可愛げがあるので(第1ラウンドで1位になったときの若林さんの「目が点」状態は何というキュートさだろう)、そういうのを生かすのも素敵だなと思った。

そして2008年という1年間は、M-1に勝つためだけにあったといっても過言ではないノンスタイルは見事に結果を出した。本当におめでとうございます!

関連
笑いの現場―ひょうきん族前夜からM-1まで ラサール石井 - 地球にマンガがある限り!