宇宙兄弟 1,2,3,4巻 小山宙哉

宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC)
宇宙兄弟 1 (1) (モーニングKC)小山 宙哉

講談社 2008-03-21
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宇宙兄弟 - Wikipediaより
2006年7月9日、月に飛翔するUFOに遭遇し「二人で宇宙飛行士になろう」と約束した南波六太(なんばむった)、日々人(ひびと)兄弟。
時は流れ2025年、その時に交わした約束通り、日々人はNASAの宇宙飛行士となって月に向かおうとしていた。
その一方、弟の悪口を言った上司に頭突きして自動車開発会社を退職(実質的には解雇)し無職となった六太。
再就職も上手く行かず意気消沈していた六太の元に、事情を聞いた日々人からメールが届く…。

モーニングで断片的に読んでたもので、まとめて一気読み。いや、すげえ面白かったぜー。宇宙に行くことを夢見る兄弟の物語。主たる主人公は兄のほうなんだけど、弟はすでにNASAで宇宙飛行士になっており、そんな弟を非常に複雑な気持ちで見守る兄。そんな兄もひょんなことから宇宙飛行士になれるチャンスを掴み、その試験に向かう……という流れ。兄のムッタの心情独白がけっこう多いのだけど、とても生々しい、重苦しい重いとヒロインキャラへのあっけらかんとした好意が入り交じっており、シリアス一辺倒でもないのでバランスがいい。

4巻ではいよいよその宇宙飛行士への選抜試験も最終段階になってきている。これ、課される試験がちょっとハンター×ハンター初期のハンター試験みたいで面白い。読者の興味をひく心理的な駆け引き、やりとりが溢れている。視点が意地悪じゃないのである程度の安心感を持って読めるんだけど、最後どう転ぶか、というところはしっかり作者がコントロールしている感じだ。コマ割もバランスがよく、読みやすい。A-

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人気があるようで、特設サイトも出来ている。第1話をネットで読めるみたいだ。