アオイホノオ 1巻 島本和彦
アオイホノオ 1 (1) (ヤングサンデーコミックス) | |
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表紙カバーを外すと、あだち充と高橋留美子の茶目っ気たっぷりのコメントがあって、巻末は庵野監督×島本和彦の対談で読み応えあり。
そして表紙をめくると物凄くでかい字で「この物語はフィクションである」という注意書き。大阪にある「大作家芸術大学」に入学した焔燃(ホノオモユル)。漫画家を志望していたが、何かを描くということは一向にせず、業界分析や批評を繰り返す。そうこうしていくうちに、庵野秀明と出会い(出会ってなかったが)、山賀博之と出会い、南雅彦出会い、矢野健太郎と出会う。
煮えたぎるやる気と、起こせないアクション。「みゆき」でのあだち充のブレイクに「俺だけのあだち充じゃなくなった!」と叫ぶ焔。このあたり最高に島本トーンで最高ですな。あと、細野不二彦の登場とその受け止め方っていうのが、こういうニュアンスだったんだなーというのは感慨深いです。「カッコイイ絵で学園ギャグ」だったんだな。そして庵野ウルトラマン。島本和彦視点でこれが描かれかつ解説もされているという親切さ。素晴らしい。時事風俗情報もたくさんあって、当時のアニメやマンガ、映画、あと細かいところではブルーワーカーなんてのも出てきたりしてこれはちょっと笑った。
しかしまあ、展開としてこれ最後にデビューで終わるのかなと思って読んでたけどラストでビックリしたよ。まだまだ続くのか! それぞれの「まんが道」を描くマンガは大好きなので、今後も期待したいところです。津田さんとかトンコさんとか、どうなっちゃうんだろうというキャラクターも色々いるのでそのあたりの展開も楽しみ。B+