岡田斗司夫のひとり夜話 #27 最終回

岡田斗司夫のひとり夜話【GyaOジョッキー】｜無料動画 GyaO[ギャオ]｜バラエティ＆スポーツ
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完璧な朝食

完璧な朝食ってなんだろう、朝ご飯を素晴らしいものにすると1日良く過ごせるのでは、という心理。パンばかり食べてたら2週間で2キロ太った。美味しいパン屋を回っていたら見事に太った。クロワッサンにナイフで切れ目を入れて、ジャムとバターを入れて、それをカフェオレボウルの中に突っ込んで食べる。綺麗な食べ方ではないが非常に美味しい。昔パリにいったときに、現地のフランス人がそんなことやってた。カフェオレボウルはクロワッサンを突っ込むためにある。よい卵は白身も立っている。そういうのでスクランブルエッグ作るとうまい。チーズステーキもうまい。スカモルツァチーズ。紐で縛ってるやつ。分厚く1，5センチくらいに切って、フライパンにオリーブオイルを敷いてチーズを1分ほど両面焼く。ハイジでオンジが作ってくれるチーズっぽい。気分はかなりハイジ。イングイリッシュマフィンを一緒に焼いちゃう。そして極薄ハムとチーズを載せて食べるとうまい。それにオレンジジュースなんかあると完璧。

ムウは見てない

心の妖怪アンテナがダメだよ、と反応する。ドラゴンボールは妖怪アンテナが反応しまくったので見ない。

オタク芸能人

矢口真里は勉強家なのがすごくよくわかる。チャイルディッシュな部分、馬鹿さが足りない。

キムタクの宇宙戦艦ヤマト

ひっくり返って笑った。キムタク側に何のメリットがあるのか全くわからない。俳優、監督に何のメリットがあるのか？　

お勧めDVD　ライトスタッフ

映画館で観て感動した。人類で初めて音速の壁を突破した男、これがカッコイイ。ゴードン・クーパーがいい。僕の中でヒーロー。ノンフィクション原作の映画化。テストパイロットについての説明。空軍基地のテストパイロット、試験機に乗る日々。4人に1人は帰ってこない。生き残ってるヤツはベストオブベスト。チャックイェーガーが主役で、そこにゴードン・クーパーがやってくる。生意気な若造。「オマエがみた中で最高のパイロットは誰だ！？　目の前にいるオレだ！」が口癖。そうこうしているうちに宇宙ロケットの打ち上げ競争が始まり、宇宙パイロットの時代に。エドワーズ空軍基地にいたテストパイロット達は、雪崩を打って宇宙飛行士に。神から与えられた栄光のケープを手に入れるために。エドワーズ空軍基地は取り残される。チャックイェーガーは、テストパイロットを続けていた。マスコミは宇宙飛行士の活躍ばかり注目しているという状況。やがて宇宙計画は、最高のパイロットを求めているんじゃなくて、誰でも良かったんだ（猿でも）！！　ということに気づく者が現れるが、宇宙飛行士達は国民的人気のあるヒーローになっていく。大統領はヒーローを集めてバーベキューをする。クライマックスはストリップを鑑賞すること、という状況。そんな中、チャックイェーガーは淡々とテストパイロットに。ゴードンクーパーの家庭のドラマ、物語。マスコミがゴードンに「あなたの見た中で一番のパイロットは！？」と聞く。答える瞬間、ゴードンはふっと遠い目をする。「砂漠のあの基地の中にいる。ベストパイロットは、あの中に。」と呟く。マスコミの欲する解答とは違う事、人生の真実を垣間見た瞬間に彼らは驚く。やがて我に返るクーパー。「でも、最高はオレだな！」という。一同、肩をなで下ろす。その瞬間、カメラが切り替わり、F104が空を飛んでいく。アメリカの最高高度を記録する。性能限界を知り、墜落するけど生きて帰ってくる。
自分が感動したのは主人公ではなく、ゴードンクーパー。でかい口叩いて生きてても、でも本当はオレはどうなんだろうとか、心が震える一瞬がある。そういう人生の真実を描いた瞬間のシーン、ゴードンクーパーが主役だと思う。ゴードンクーパーが最後に呟く一言が凄い。

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悶える宇宙ロケット

モノマガジンの企画で対談した、アメリカ人宇宙飛行士の生き残りの人がエロかった。ロケットが身悶えている、という表現。英語で乗り物は「She」なので女に例えている。サターンはよく悶える。興奮した女に火を付けて、全世界が見ている中で世界最高のセックスをする、それが宇宙に行くことなんだ！　と語る老人。熱い！　人類で最もカネかけた下ネタである。

恋愛の本質を切り取った作品　DVD　ストリートオブファイヤー

オネアミス制作について影響を与えられた作品。ロックンロールの寓話。とにかくカッコイイ。濡れたネオンに映る地面の美しさ。コンサート中に乱入する暴走族。演出だけで分かる暴走族の悪さ！　お姫様を助ける男の冒険。山賀君と「オレたちが作りたい映画はこれだ！」と盛り上がった。アニメを見ている自分、アニメを作っている自分の行為に意味があるのか、などと思うところが作品と共通している。スレッジハンマーで殴り合う主人公と悪役。勝って女性を助ける主人公。そして去っていく主人公。別れ方がカッコイイ。恋愛の目的は、恋愛そのもの。恋愛に結果をつい求めてしまうが、恋愛で大事なことは、恋愛をすることなのだ、ということを描いた作品。いい恋愛だから結婚した、悪い恋愛したから別れた、とかそういうんじゃない、と。それはぬるい！　と思ってしまう。恋愛することそれ自体が楽しい、気持いいからやってるのだと。

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日食の話

仕事しながらNHKの生中継みてた。生中継凄かった。海の上で見る日食は、空が真っ暗になる。真っ暗な空のなかに、オレンジ色の小さいリング、そして水平線360度全部夕焼け。凄い光景。NHKのアナウンサーすら絶句している、という状況。「これは……これは……どういえばいいんでしょうか……」としか言えないアナウンサー。彼の感動が伝わってくる。船から中継したのはこれがはじめてで、誰もそういう景色になることを知らなかった。衛星ひまわりの映像も凄かった。真っ黒の月の丸い影が移動しているのが見えた。カッコイイ！

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日食を見る100歳の爺さん-1

生きることを考えさせられた。心臓弁膜症という病気を持って生まれた自分の寿命、賞味期限を常に考える癖がある。人生は不公平だと思う。好きな事をして好きなものを買って、食べて、作っていきてきた。これで帳尻合うはずがない、だからこそ世間の役に立つようなものを作ろうとしていた。いまだにその自信はあるとはいえない。だめになったらさっさと死のうと思って「いた」。こういう考え方は当たり前だけどわかってもらえない。持ってあと5年か6年かという感覚。切り返しの速度とかが、全盛期より劣る、という実感。

楽観主義

悲観主義に腹が立つ！　期待してだめだったら傷つくから期待しないでいいんです、といわれると凄い腹が立つ。バンダイやサンライズなんかでも、人事課のやつなんて入った当時はもっと小さい会社だった人間だったんだから、ポジションに敬意を払ってもいいが個々の人間は別。期待しない人生は、ぬか喜びはないけど心にいつも小さいダメージがある。その喜び、ダメージを差し引きしても、楽観的にいるほうが悲観的にいるよりも得！　楽観的で失敗しても、次に修正できる。悲観主義は悲観しすぎて次の修正ができなくなる。悲観楽観は性格じゃない、人生というマーケットに関する戦略問題。楽観的な戦略を採ったほうが総合的に得だから皆もやってみて。

日食を見る100歳の爺さん-2

4回も日食を観てきた爺さん。Amazonで買った日食グラスを見ている。「いやあ、あと何回観れるか……」とインタビューに答えていた。「こいつあと何年生きるつもりなんだよ！」と感動した。楽観のほうが儲かる、得という考えでいくと、長生きもありうる。確率的には50年後100年後には死んでるかもしれないが、個々人には確率は当てはまらない。人生の楽観的な戦略を考える。

注目している芸人

パペットマペットは今どこでどうしているのか？

宇宙にいってみたいか

実際は苦しくてしんどいので、いってみたいとは思わないが他の星にはいってみたい。

ギャオジョッキーで語る岡田さんは、毎回非常にノリノリで楽しそうである。喋る時に楽しそうな人は、とても良い。喋りたい、自分の考えている事や思っている事、何かを見て感じた事を伝えたい！　という気持ちが表情にあらわれている。今回はかなりの時間を費やして喋ったライトスタッフと、終盤駆け足で喋った日食ー楽観主義の話が凄く興味深かった。実用思想としての楽観主義にはかなり衝撃を受けたなあ。前も書いたけど、岡田斗司夫の発想や思考法、提案というのはかなり実用的である事が多い。視点の切り替えをすすめ、そうするとこういう現世利益があるよ、というテーゼ。思考や提案のベースは岡田で、それを受けて実践するのはユーザーである。なんかこう、大乗仏教と小乗仏教の融合みたいなものを感じるなあ。
参考→岡田斗司夫のひとり夜話
最後の最後まで面白くて、いい最終回でした。またこういう機会があればやってほしいです。