へうげもの 8服 山田芳裕

へうげもの 8服 (モーニングKC)
へうげもの 8服 (モーニングKC)
講談社 2009-02-23
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出版社/著者からの内容紹介
愛弟子・山上宗二の恨み晴らさでおくべきか
秀吉への復讐、そしてわび数奇革命成就に燃える利休
美濃の糞ガキ原案・新作染付茶碗で数奇の天下を奪れ
伊達政宗上洛に乗じ、白昼堂々、一大パフォーマンスに挑む織部
1591年・利休自刃のXデー前夜、男たちの「下剋上」は終わらない

出版社からのコメント
師・利休が人生最大の危機に瀕する中、
高弟である織部独眼竜政宗をオモチャにのるかそるかの大冒険
「死に茶」パフォーマンスは今巻の一大ページェント
作者自らギャグ漫画と称する『へうげもの』で、
大いに笑っていただけたら本望です

利休暗躍、古田躍動、秀吉激怒、伊達役者。石田の慇懃、秀長苦悩。徳川家康は段々と政治家になっていき、黒田官兵衛も己のための策を練る。ページ数が一切分からん描き込みの量! 表紙めくってすぐにはじまるマンガである。物凄いサービス精神だ。

この作品、登場人物の表情がほんっとに素晴らしい。怒り、悲しみ、喜び、企て、謀、調子乗り、愚直、呆然、緊張、焦りなど、この人がこういうときにはまさにこの表情がぴったりだなという適切さでもってマンガ的に描かれており、顔を見ているだけでとても楽しい。細川忠興が鼻からプーっと息を出すコマは、水木しげるの雰囲気を感じたよ。この思いっきり全力な表情で、しばしばドストレートなギャグを繰り出しているのでたまらない。蒲生と伊達の殴り合い、天下無敵の伊達祭り、加藤清正のボクシング説教などボヒヒヒと笑ってしまう事必定なり。家康のモッコリも堪能できるし(家康は野良仕事する人妻フェチである)。

ギャグ多数、シリアスも多数で利休切腹まで、あと17日。A