R-1ぐらんぷり2010 雨上がり決死隊 優香 ほか

決勝審査員…桂三枝、高田純次、大平サブロー、清水ミチコ、ラサール石井、板尾創路、伊東四朗

審査員については最後にちょっと別に書きたい。
録画視聴して感想まとめです。

山田よし

山田よし凄い。素晴らしき音楽フリップ芸。なんだかんだいってS-1月間チャンプってかなり実力あるよなあ。ただ出番1番は客のムードもありやや苦しいか。ネタの中身はサバイバルと変えてきた。最後の雰囲気はちょっとどうか？　車ではけるところが何とも……うーん。結果的に基準点になったか。

バカリズム

バカリズムは毎度発想力に唸る！　正義感の推移笑い。ただこれも雰囲気が！　笑い所はある。演技もよい。しかし！　一昨年、去年ときて、レッドカーペットの活躍もあって、この日のバカリズムに一番期待されていたのは何だったのか！？　それはもう「意表を突くフリップ芸」だったんじゃないかと思います。最大多数の最大幸福を満たせばおそらく勝てる確率が相当上がるだろうに、なぜフリップじゃないものを持ってきたのか。終盤、やっと出たフリップに客の安心感というか安堵感みたいなのが生まれたのを十分感じ取ったから余計にそう思う。

いとうあさこ

いとうあさこのジャンプ力の低さがおもしろい。小3かくらいかよ（笑）
ネタ内容がレッドカーペットあたりでだいぶ知っちゃってるのが個人的に残念。ただ本人としては十分やりきった、実力出し切ったと思う。いとうあさこのキャラと魅力は存分に伝わったよ。

審査員コメント、伊東四朗はさすがだな。ハート熱いやん。素敵やん。いとうあさこ感涙。

グラップラーたかし

Gたかし初見。フリップも3組目となる。ネタはやや、並列的か。猪木はともかくボビーオロゴンというメインのモノマネ対象自体がちょっとタイムリー感はない。メジャー感がやや消えて来つつあるキャラクターだしなあ。旬中の旬キャラを持ってきてたら結果は変わったかもしれぬ。

麒麟　川島明

ネタのスパイラルうねり展開はちょっと少ない。
川島、なんか顔全体的に、もう中学生に似てないか？（笑）

我人祥大

我人祥大初見　いやどっかで見たかな？　フリップ4組目。ネガティブギャグって自虐じゃないとなかなか難しいんだけどもなかなかな……。あるいは福満しげゆき的な。こわおもしろい、という新機軸を打ち出した。この価値観の提案は良い。ピンであり芸である。

伊東四朗ええなあ。さすが笑ウせぇるすマン。しかしまー3,4,5,6位まですごい僅差。

なだぎ武

なだぎ武　ミッキー目線（笑）あーもー自由闊達！！　これでauの学割やったらよかったのにとか思っちゃったよ。ミッキーもびっくりだよ。変な動きと変な台詞を演じさせたらやはり随一。

エハラマサヒロ

エハラマサヒロうざい予備校講師ネタ。俺これめっちゃ好きやわー。ディフォルメがうますぎる！　ネタの半分は見たことある。あらびき団で（笑）しかし後半、なんでジャクソン化したんよエハラ！　必然性がない。予備校講師で4分持たせることはできないと判断した構成なのか！？　（2本目見て1本目と天丼スパイラルになるという構造は結果的にわかったけど、そりゃ結果オーライで1本目だけなら「なんで？」になっちゃうんだよな。）

あべこうじ

あべこうじは佇まいがカッコイイ。エハラは強心臓ゆえの不貞不貞しさがあるけど、あべこうじは何があっても漫談貫くという格好良さが好きだ。マイク1本口一つ、大道具小道具ナシの真っ向勝負。本命バカリズムが失速した今、僕はエハラかあべに勝って欲しいなと思った。10秒ぼーっとすると展開がわけわかんなくなってしまう4分高速漫談ですが、こんなに面白い漫談はない。

テレビの土踏まずさんがネタを書き起こしてその完成度を褒めておられますが、ほんとよくできてる。
「R-1ぐらんぷり」あべこうじが優勝をもぎとった構成力 - はてなでテレビの土踏まず
http://d.hatena.ne.jp/tvhumazu/20100224/p1

最終決戦上位3組、なだぎ、エハラ、あべ。奇しくも漢字の名字芸人なし！

1　エハラ再びふてぶてしいな（笑）キャラ漫談？　うざい赤ん坊（笑）後半またマイケルジャクソン化。これでやっと1本目でマイケルジャクソン化して踊った事に意味と繋がりが発生。上でも書いたけどそりゃ結果オーライ的な話であって。これが凄い面白い天丼スパイラルなのか？　と思うと正直何ともいえない。1本のネタで2つの要素をやろうとしてるとも言えるし。ただこのエハラのうざさ、俺は嫌いじゃないんだよなあ。

ムード的にはどうなんだろう、悲願のあべか、逆襲のエハラか、貫禄のなだぎか？

2　あべこうじ喉パッサパサ！　もうムードがあべ頑張れ的な雰囲気で、なんかじーんとする。ドレミファソラシドの替え歌というスタンダードないじりで万人の共感を得つつ、ラストが冒頭マクラと繋がる妙。最後の観客の「ああ〜！」これは掴んだか！？

ゲスト陣内のバラエティ力はやっぱり強いな〜。とものりじゃない方の陣内。板尾の審査基準にぶっ込む。思いっきりぶっ込んだ！　鋭すぎて誰も処理できない（笑）

3　なだぎ武、何えもんからのえーえーえーえー（笑）これもドラえもんのファクターに頼りすぎな感あり。あーでも連覇したときの「ややこしや」もパロディ芸だったからなー。ドラえもんの是非はともかく、なだぎ武は、ピン芸という領域の中での活動範囲がすっごく広い。音響や装置、仕掛け含めてのピン芸をフル活用している。これは本当に凄い事だと思うし、その能力はR-1ダントツ。タケコプターの発音（笑）

結果発表

もう終盤段取りちゃんとできてんのか？　と。時間余ってる？　なんなんだ？

おー結果出た！あべこうじ優勝、エハラに1票。

ああ、これは泣くよねえ。実力相応、受けた順の評価だと思う。「R-1の笑い飯」ではない。R-1チャンピオンのあべこうじだよ！

僕の個人的好みベスト3はエハラ予備校講師、山田DJ、なだぎ2本目かなー。いとうあさこも良かったけど、なんかある程度ゆってぃに代替可能な気もしないでもない。

審査員、司会、ゲストについて

板尾のコメントはめっちゃおもろい。審査基準は最後まで謎。いや、好みは少しだけわかったけど、好みと基準はまた別だろうしなあ。伊東四朗も独特の採点。正直よくわからん。しかしコメントを求められた時のパワー及び熱は素晴らしい！　激アツだったニン！　高田純次は凄くスタンダードな採点だったと思う。そして太平サブローは全国的知名度、現役感においてこのメンツの中では正直物足りない。

ゲスト鈴木杏樹めちゃかわいい。このあたりの枠では菅野美穂と双璧なり。そして陣内孝則は凄い。

R-1、システム自体には大きな問題なないような感じになってきてると思うんで、あとは審査員と司会あたりをアップグレードしてほしいところ。まあ宮迫さんがグワっと成長するならそれはそれで良しだけども。司会進行に関しては、宮迫さんとネタ終わりの芸人とのやりとり、宮迫さんは正直これ審査に影響しかねへんのちゃうのというようなコメントをしてたりするんで怖いし芸人がかわいそうに思うときが複数回あった。

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