るくるく 10巻(完結)あさりよしとお
るくるく(10)<完> (アフタヌーンKC) | |
講談社 2009-07-23 売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools |
大天使ミカエルは既に降臨し、天使ヨフィエルを監視していた。それに対し、ヨフィエルは、ミカエルの言動に疑問を持ち始める。そして、文化祭で姿を現したミカエルは、るくと全く同じ姿だった! 二人のるくの出現は、鈴木六文の世界に何をもたらすのか!? 悪魔の居候たちが繰り広げる人間界の”世直し”、ついに完了!
最終巻。連載後半あたりまではリアルタイムで追いかけてたんだけど、脱落して単行本にて。
改めて終盤の展開を読むと、伏線含めてよくわからないナゾがけっこう多い作品だなと思った。なんともジットリとした、それでいて風が吹いているような、変な読後感がある、このオリジナリティは流石といったあんばい。ラストのオチも拍子抜けした。この妙な味わいはあさりよしとお独特の読後感なのだけど、10巻というボリュームをほとんど感じなかったのは残念。天使と悪魔がたくさん出てくる世界観は、大きく展開させると凄い事になりそうだったのだが……その凄い「気配」は感じたが、それ以上のものは見えてこなかった。「とんでもない作品にもう少しで化けそうだった作品」だと思う。B-