ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたかエド・キャットマル 小西未来

ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか
ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたかエド キャットマル 小西 未来

武田ランダムハウスジャパン 2009-07-24
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ピクサー社長による文章を翻訳したものとおまけみたいな感じの本。ピクサー社の作品の作り方、会社構造について、深いところまで踏み込んでさらけ出して語っている。マネジメントについて、大いに参考になった。

ピクサーのキャットマル社長が、「ハーバードビジネスレビュー」に寄稿した論文(?)がベースになっています。

僕があげようと思った見出しがちょうどアマゾンにもレビューされてたので持ってきてみましたが、さすがピクサーという気持ちになったなぁ。


「真の才能を持った人間は非常に稀」
「管理職の仕事はリスク回避ではなく、 危機が発生したときに素早く回復させること」
「才能あふれるスタッフを揃えておけば失敗からの回復も可能」
「人材こそが宝。アイデアは後から着いてくる
(どんなアイデアも常に歓迎されなければならない)」
「経営者がすべきことは風通しの良い組織、労働環境をつくること」
「自社の独自技術をオープンにすることのメリットのひとつは
優秀な人材を集めるのに大いに役立つこと」
「スタッフみんなに大小にかかわらず創造性を発揮できる仕事を与え、
クリエイティブ面で満足感を味わってもらう(単純作業ばかり押し付けない)」
「いいギャラを払う(子どもを大学に送ることができるくらいの)」
「仕事を楽しんでもらう(これが一番大事。ハリウッドのような雇用契約がないのに、
みんながピクサーにいるのはここにいるのが楽しいから)」

独自の自社技術をオープンにすることで、さらに優れたスタッフが集まるという思想、これは良いです。素晴らしい。

そして、どんな小さな仕事にも、クリエイティブな部分、創造性を発揮出来る仕事、機会があること。これは大事だと思った。肝心なのかその思想もさることながら、その「仕掛け」。システムによってそれが実現されるようになっているという構造になっているところが流石というか、凄いというか。

後半部分には、プロデューサー業務などの職種紹介。ピクサーの段取りというのがよくわかって面白かった。A-