M-1グランプリ2010から5日

つはものどもが ゆめのあと

失うものはなにもないスリムクラブの予想以上の大躍進、9年目の正直にかける笑い飯の必死の情念、史上初連覇を狙うパンクブーブーの王者の貫禄、どれもこれも楽しんだ。

笑い飯が僅差の僅差で逃げ切ったなという雰囲気で、9年連続出続けることで松本人志の心をギリギリのところで掴んだゆえの勝利だと思った。

島田紳助笑い飯を高く評価していた(去年の第1ラウンドは100点)が、悩んだ末にスリムクラブに1票を投じた。スリムクラブに3票、というのが凄まじい緊張感だったよなあ。今年初めての宮迫の重圧もただならぬものがあっただろうが、とても良い仕事をした。

審査員は己の審査が視聴者に、ネットユーザーに、ファンに審査される。宮迫はそれを心の底からわかっている。自分の審査が、点数ひとつで、必死で戦っている芸人の人生を、一生を左右してしまうのだ。

M-1、マイナーチェンジして第2シーズンやらないかなーともう思ってしまっているイチ視聴者の私であった。この番組のおかげで僕は以前よりずっとずっとお笑いや漫才を大好きになったし、好きなお笑い芸人が増えまくった。M-1ありがとう、そして再び若手漫才師が目指せる大舞台が用意されんことを!