ほとばしる怪獣の汁と男のエネルギー『パシフィック・リム』

大ヒット上映中! 3D/2D同時上映|映画『パシフィック・リム』公式サイト
映画『パシフィック・リム』本予告 杉田智和吹替え版 - YouTube

ステーションシネマ大阪で鑑賞、お客さんは7割くらいの入り。2D字幕版鑑賞。

太平洋の奥底にできた亀裂から「怪獣」がやってくる!
怪獣は世界中に被害をもたらし、対抗する人類は対怪獣用兵器「イェーガー」を開発。一時は怪獣を圧倒した人類だったが、怪獣側のパワーアップもあり、どんどん苦戦するようになる。そして怪獣の出現ペースはどんどん早くなり、一度に2体出てくるようにもなってきた…‥‥‥。

頭からっぽにして脳汁ドバドバ出しながら口ポカーンと開けつつ131分思いっきり楽しめました。
怪獣が襲ってくる→倒す
さらに強い怪獣が襲ってくる→倒すor負ける
というシークエンスの繰り返しによってもう口ポッカーン。
ゴジラを3本一気に観たような気分。特撮作品、ロボットアニメへの大いなるリスペクト、愛情が伝わる1本でした。
ジプシー・デンジャーが唯一、原子力で動くイェーガーで、世界を救う術となるところがなんとも印象的。一方で司令官のスタッカー・ペントコストは初期のイェーガーに長期間乗り続けたため被曝しているという設定も。

さて、全体として総じて面白かったんですが、個人的に「燃えた」という点については「バトルシップ」のほうが熱かったかなという気がします。
というのは、多くのロボットが登場するにもかかわらず、各々のロボットの見せ場が少なく、やられ役、かませ犬になってしまっておりもったいない。また複数ロボットのチーム戦ならば、攻撃、防御、サポートなどの役割分担がきっちりあったほうがチームである意味がより強くなるように思います。あれだけのクオリティの映像が使えるならばその脚本もうちょっと! なんとかならんかったか!? と思いがあります。このあたり、日本人が好きな「燃えるツボ」とアメリカのそれとは微妙に違うのかなーという気がしないでもない。タンカーを持ってきて棒術の武器に見立てるのは凄まじく燃えたので、終盤の香港での戦いはもっとビル等を使いまくったアクションでも良かったかも。

とはいえ小・中学生くらいの自分が観たとしたら「アバババ、キャッホーイ!」とハイスコア・ガールの主人公ばりにテンション上がって興奮していたことは間違いないでしょう。

なお、芦田愛菜は成長すると菊地凛子になる模様。妙に納得感のある役どころでした。B+