今年最後は無重力! ゼロ・グラビティの恐怖

人は宇宙で彷徨うと、とっても、焦る。デブリ怖いぞ!

夕方、大阪シネマステーションで「ゼロ・グラビティ」を観に出かける。3Dで鑑賞! いやもうすごい迫力満点ですさまじい映画でした。鑑賞するのにもなかなかパワーいるわーこれと思いました。遊園地のアトラクションよりもリアルで、自分の経験した過去の最大限の孤独感とか窒息しそうな気持ちとかをグイグイ思い出してしまいました。

船がデブリ(宇宙に漂う人工衛星の破片などのゴミ)にぶちあたって宇宙空間にポコンと放り出されるライアン(サンドラ・ブロック)とコワルスキー(ジョージ・クルーニー)。完全に放り出されると酸素がなくなって確実に死ぬという状況もあり、2人は必死に命をつなごうとする。作中、ずっとライアンの息遣いが聞こえてくる演出が「酸素なくなる感」溢れている。

観客としては「はよ! はよ! なんとか! ひとつ!」と応援というか手に汗握ってヒヤヒヤするシーンばかりが続くので非常に疲れる(笑)

デブリといえばその存在を一般人にまで知らしめた(?)名作「プラネテス」ですね。デブリがぶつかるリアルな怖さを恐ろしいほどの大迫力で魅せてくれたのが本作、ゼロ・グラビティでした。

海底鬼岩城のアレ

鑑賞中思い出したのは、映画ドラえもんの海底鬼岩城。ジャイアンとスネオがドラえもんに隠れてバギーちゃんに乗り込み、海底探索に出かけたシーンだ。彼らはその後、テキオー灯の効果が切れて酸素欠乏状態になって瀕死になる。宇宙空間に放り出され、酸素の残りと戦わなければならない状況と、海底で誰の助けもなくなり酸素がなくなる状況がリンクして、想像するだに恐ろしい。あのシーンも子供心に絶望的な気持ちになったものだ。

主人公、サンドラ・ブロック演じるライアンはいかにして宇宙空間で過ごしたか。ちょっとした展開の説明そのものがネタバレになってしまうのであまり書かないでおこうと思いますが、恐ろしく息詰まる90分でした。この90分というサイズ、私にとっては非常に良い。最近の多くの映画は2時間、2時間半もザラになってきてしまっておりますが、集中して楽しめるのは90分くらいなんじゃないかなと思うんですよね。と言いつつ、ホビットは170分あってタップリ楽しめてそれはそれで嬉しいんですが……。

バギーちゃんの奮闘には涙ちょちょぎれます!

90分ノンストップ、アクセル全開でハラハラドキドキしました。今年最後にええもん観ました!A