信長の親衛隊 戦国覇者の多彩な人材 谷口克広

信長の親衛隊―戦国覇者の多彩な人材 (中公新書)

信長の親衛隊―戦国覇者の多彩な人材 (中公新書)

中公新書です。タイトル通り、信長の家臣団を整理、分類し、まとめた一冊。武将伝的なものもあり、その手の本が好きな人には一読する価値はあると思います。メジャーな武将(明智光秀豊臣秀吉前田利家などなど)はもちろん、マイナーな武将も数多く取り上げられている。個人的にはメジャーかマイナーか判断は微妙だけど、村井貞勝のエピソードが色々と面白かった。行政官としての才能というのは、戦国時代ではあまり評価されにくいもののようだったけれど、信長はそういう人材を見事に使いこなしていたんだなあと納得。B−

監督不行届 安野モヨコ

監督不行届 (Feelコミックス)

監督不行届 (Feelコミックス)

庵野監督と安野漫画家の、オタク生活な日々を描いたマンガ。いやいやいやなかなか楽しいねこれは。こんな夫がいたら面白いなと思うし、こんな妻がいたら面白いなと思う。庵野監督については「ほんとすげえ」というほか無いなあ。コミカルに描かれているせいもあると思うけど、オタクのポジティブな面での凄さがバリバリ全開で楽しい。1冊完結なのがもったいないけれど、安野モヨコにはこれにとどまらず他のマンガもたくさん描いて欲しいので仕方が無いか。でもまたこういうエッセイ的なマンガも描いて欲しいところです。B+

スパイダーマン2

これは、青年になったパーマンの物語かもしれない。少年少女のヒーロー、ヒロイン願望としてのヒーローではなく、実生活のある、送るべき日常を持った青年がヒーローになるということ。ヒーローであることがばれてはいけないということ。そのあたりの苦悩がとても良く表現されていてしみじみと面白い。で、まあ苦悩だけで終わってしまうと内向的鬱ムービーになってしまいかねませんが、ちゃんとアクションもド迫力で健在で素晴らしかったです。電車の上でのスパイダーマンVSオク・ドックのバトルは電車のスピード感と合わさって大迫力。また、ビルの合間を特殊能力の糸でビュンビュン駆け巡るシーンも非常に爽快。いい映像とエンターテイメントしている脚本で、良作でした。B+

ドラえもん声優とエロゲー

ドラえもん - Wikipedia
R-ROOM DIARYにて声優の写真と作画の画像が載ってました。作画はかなり変化する様子。全体的にちょっと幼くなっている印象があった。目がクリっとしてますな。それと、注目すべきはドラえもんと他のキャラとの身長の差であろう。他の4人と身長差がほとんどなくなっており、同一ライン上にある。上記リンクのWikipediaを見ていただければわかるが、ドラえもんの身長は129,3センチとされている。で、それは「129.3cmは1969年当時の小学4年生女子の平均身長」だった。これはつまり読者の等身大に合わせた大きさだったわけです。しかしいつのまにやら現行アニメではドラえもんの身長は他のキャラよりも頭一つ分低くなってしまっており、ドラえもんの異物性が強調されてしまっていたと言える。それが今回のび太ジャイアンと同じくらいの身長になって設定されているということは、いい意味での原点回帰かなーと思います。彼らはフラットな関係での悪友であり親友であり心の友なのである。

あと、声優陣がエロゲー出演経験がある人がほとんど、という噂については「だからなんだ?」という気分です。確かにエロゲードラえもんは教育上ちょっとそぐわないかもしれない。でもドラえもんエロゲーなわけではないし、声優は個々の演技で評価すべきであって経歴でエロゲー出演経験があるのはいけないとするのは職業差別であると思うわけです。あと、ドラえもんエロゲーではないけど官能的にエロい部分は思いっきり入ってますよ。しずかちゃんの入浴シーンはお約束ながら、ひみつ道具を使ったノゾキやあるいは動きや心の支配というのは極めてエロスを感じるしそこに何も感じないのであればむしろ感受性の問題だ。