同級生 柴門ふみ

バブル的価値観を引きずった恋愛マンガ。大学の同級生だった人たちの物語か。どうでもいいけど大学で同じ学年だった人って「同級生」とは言わんような。「同期」じゃないの? とタイトルに違和感を感じたりする。

さて内容はまあ例によって主人公の男が数人(主に2人)の女性の間を行ったり来たりフーラフラ、そして最後に選ぶのは……という展開。一応ハッピーエンドになるんだけど、なんだか全体的に話がスカスカしているというか、軽いというか、結局のところものすごく狭い視野で物事を見つけて考えてしまうような登場人物ばかりだったのがいまいち馴染めずに共感をもてなかったのかな。マンガのキャラで重要な要素の一つに「そのキャラに憧れる」というものがあるが、僕はこのマンガの登場人物には全然成りたいと思わなかったのだ。

このマンガ、古本屋で30円で買ったのだが、100円以上ならば買ってなかっただろう。それでも柴門ふみのアザトイマンガ屋ぶり(マンガ能力)は垣間見える(ささいな世界を面白く見せる技術)のでそれは良かった。C